ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「村八分」を聴いて

ハガクレ・レコード(名前からして素敵!)から出た「村八分」の
復刻CDシリーズを聴いている。凄い!これが30年前の曲だなんて!
痺れるというか、聴いてるうちに熱くなって来る感じだ。
正直、こんなに興奮するなんて思っていなかった。
伝説のロックバンドという事で、名前だけ知っている状態だったから。
3枚とも購入して大正解だった。気持ちイイ〜。
格好良いじゃないの。全然古くない。
当時のバンドとしては珍しくお化粧して衣装も派手だったらしい。
どんなライブだったんだろう。ライブ自体非常に稀だったらしいけど。
当時としては、とても斬新だったのだろうな。
活動期間が4年程で発表したのは、わずかライブ盤1枚だけだという。
それでも「村八分」は鮮烈なイメージを残す伝説のバンドと為った。

ふと、この前からずっと気に掛かっていた事が蘇る。
ヒーセのシングル曲を聴いて、そしてPVを観て思った事である。
ロックバンドを休止してメンバーがソロ活動を始める時に期待される事って何だろう。
ヒーセのシングル曲って皆が求めたヒーセ像をとても上手く掬い上げてる気がする。
KISSやエアロスミスとかアメリカンロックテイストでノリが良くって、
尚且つTHE YELLOW MONKEYの匂いもちゃんと感じられて、凄い期待に答えていると思う。
アルバムではどんな曲をヤっているんだろう。楽しみだ。
ベースのヒーセが歌い、アルバムの中ではギターも弾いているという。
これはとても興味が持てる。
けれど、これがモンキー時代、ほとんどの曲を作詞作曲していた
吉井和哉のソロワークの場合はどうだろう。
自分で作って歌う曲がイエローモンキー時代とたいして変わらないなら
活動休止してソロを遣る意味がないじゃない。
それも自分で言い出した活動休止だものね。
彼らがあの時、活動休止ではなく解散という道を選んでいたとしたら、
THE YELLOW MONKEYは「伝説」になっていただろう。私はそう思う。
だが、彼らは「名前」ではなく「明日」を選んだ。
だからこそ、廣瀬洋一にも吉井和哉にも、より多くを期待するのだ。
どんどん貪欲に期待し続けよう。
待たれる方は堪ったもんじゃないだろうけど。
好きになって仕舞ったんだから仕様が無い。