ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

未来へ突き進む怒涛のサウンド

この3週間というもの、ずっとツェッぺリンの音に浸りっ放しだったのだけれど、
テレビで流れていた「ST.ANGER」PVを目にして、ツェッぺリンDVDが出た同じ日に
メタリカのDVD付き新譜が出てて、HEESEYメタリカの新譜聴いて盛り上がったって
HPで書いていた事を思い出して、即購入した。
凄い。へヴィーだ。「ST. ANGER」「THE UNNANED FEELING」
「ALL WITHIN MY HANDS」良いなあ。
次はDVD鑑賞。へえ、リハーサル・スタジオでの演奏を撮影してるんだ。
ドラムが格好良い。ヴォーカルもギターも新加入したばかりのネアンテルタール人を
連想してしまうようなパワフルなベースも、そこがリハーサル・スタジオだと
いう事を忘れさせて仕舞う程、凄まじいエネルギーの場を作り上げていた。
「ST.ANGER」のPVは本物の刑務所の囚人達の前で映されたものだったそうだが、
凶悪犯罪とかヤッてそうな強面のお兄さん達を圧倒するド迫力の
演奏パフォーマンスだった。
前作「LOAD」と「RELOAD」が出てからの6年間、バンドが崩壊寸前だった事を
JAMES、LARS、KIRKのインタヴューから改めて、
長年バンドを遣り続ける事がどれほど過酷な事かを思い知らされる。
そして仲間の一人が抜ける事がどれほど残されたメンバーに衝撃を与えるか
という事も。

輝かしい戦歴を残した栄光のバンドの一員が解散後何年も経ってから
解散当時のバンドの悲惨な状況を暴露する事が良くある。
メンバー個人よりも、そのバンドそのものを愛していたファンにとってみれば、
バンド解散以上の最大の暴力ではないかと思う。
メンバー間の音楽の方向性の違い、価値観の相違、それは仕方ないだろう。
だけど、メンバー間の金銭面の争いだけはどうか表に出さないで欲しい。
そして、過去の楽曲を否定する事も止めて欲しい。
あのヴォーカリストが栄光のあの曲を歌わないのは、否定しているからではなく、
終焉を遂げた偉大なロックバンドを心から愛しているからだと信じたい。
だから、(凄く強引な繋げ方かもしれないけれど)
THE YELLOW MONKEYの再始動の時、それは必ずまたあの4人で始まるのだと
信じているけれど、過去の曲達を封印する事が無い事を祈る。
嵐や闇の時代があったのだとしても、どうかそれを隠して仕舞わないで
私達に見せて貰いたい。メタリカが『奇跡の生還』を果たしたように、
どうか貴方達も無事に還って来て下さい。待っています。