ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

改めて誓う 

菊地英昭」本を読み返して見て、エマさんの『ドーム公演は良く出来た。
五官の全てに満足させられた気がした。やって良かった。』との
言葉に、久し振りに「メカラウロコ8」を観た。
この映像は、3時間という長さもそうだけれど、観るのには
大変な気力を必要とする。
軽い気持ちで眺める事が出来ないからだ。
以前は、ビデオテープの劣化が怖かったから尚更大切に大切に
観ていた。けれどHDDに収め、更にDVD-Rにも入れたから、
今は心置きなくじっくり観る事が出来る。有り難い事だ。
ライブ直前の楽屋でのメンバー達、特に吉井和哉の表情に、
胸がキリキリ痛む思いがして、でもステージ袖に進んでSEが
鳴り始め、やがて『ジュディ』のイントロが響いて、
ステージに4人が現れた時、このゾクゾクと震える昂揚感は凄まじい。
黒コートにサングラスという出で立ちのロビンが最高にイカす。
アルバム『8』から4曲畳み掛けて続いて定番曲を遣って、
妖しくセクシーな『GIRLIE』が幻想的に掻き鳴らされるロビンのギターが
『天国旅行』へと繋がったあの場面は、何度観ても
背中に電流が走る。
菊地英昭」本でエマさんも仰っているが、
『<天国旅行>という曲は、ライブで最大限に表現出来る楽曲構成、
詞の内容』だ。ドームのあの広い空間が、一つの世界に凝縮されていて、
それに浸る事の出来る陶酔と恍惚感は何物にも換え難いと思った。
そして次々に繰り出される、本物のエンターティメントを
見せ付けるライブパフォーマンスが鮮やかに際立った曲の後に、
『たくさんの希望と絶望と興奮をありがとう』
『とても演りたかった曲』と紹介された『峠』。
演奏するエマ、ヒーセ、アニー、そして歌うロビンの気迫が怖い程だ。
彼等の11年間の道のり、そしてこれから進んで行く新たな道、
4人の戦士達の闘気が立ち昇っていく様が見えるようで、
痛く切ないだけじゃない、『虹』を私達に見せてくれた彼等の強さと
大きさに圧倒された。
曲中ロビンが魅せる何とも形容し難い凄みを帯びた笑みに
心臓を鷲掴みされる。この人は、ステージの申し子だ。
『PEARL』の後に『楽しいね。ねっ。コンサート楽しいね。』と
繰り返してましたよね。
どうですか?THE YELLOW MONKEYのステージを離れて早2年10ヶ月近く。
疼きませんか?
アニーのドラム、ヒーセのベース、エマのギターで
一心に歌う自分を夢に見たりしませんか?
あなたがメンバーと共のステージで、会心の笑みを見せてくれる日を
待っています。