ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

Romantist Taste

“君と僕は 過去と未来よりも強く 結ばれて
 未来永劫に 出会い続ける”
ロビンのこの台詞で始まる「Romantist Taste」発売記念日だ。
THE YELLOW MONKEYデビュー曲・・・ライブでこの“君と僕は・・・”の
台詞付きで歌うようになったのはいつからなんだろう。
右手を斜め上真っ直ぐに何度も振りながら歌う姿は、惚れ惚れする程
だった。
「Romantist Taste」の色んな映像を見比べてみた。
日本青年館では、文字通り「妖艶」という言葉がぴったりに
甘くスキャンダラスな香りで妖しく蟻地獄へ誘う大輪の花のよう、
94年春「JAGUAR HARD PAINツアーファイナル」では、
ジャガーがTHE YELLOW MONKEYの電飾の真下で、雄雄しく腕を
振り上げ熱唱していた。ジャガーが歌う「Romantist Taste」は、
甘さよりも儚さが勝って独特の色気が漂っていたように思う。
次は、その年夏の日比谷野音でのジーンズ上下にサングラス姿での
この曲・・・夏の野外という事で、攻撃的&挑発的というか、
とてもパワフルな「Romantist Taste」だった。
「TRUE MIND」で、1996年1月武道館全方位ステージ上、花道を
ぐるりと一廻りし観客を煽り熱烈な声援を浴びる彼は、
ライブバンドとしての余裕と貫禄さえ漂わせて、流石と思わされた。

“鐘が鳴るまでロマンティスト・テイスト
 背中のネジをフルに回そう”

いつかTHE YELLOW MONKEY復活ライブの日が来たら、
是非この曲を演って下さい。
青木景子さんの詩集『風の中の少年たち』に収められた
「遠い天の果てで」
僕らは
はじめて
会ったときに
遠い天の果てで
水を汲む未来を知っていた

そうして次に
生まれた僕らも
遠い天の果てで
水を汲むのだね。

それは何色の水か
わからないけれど
生命のように美しい
はじまりの水

君と僕は
過去と未来よりも強く 
結ばれて
未来永劫に 
出会い続ける



きっと『生命のように美しいはじまりの“音楽”』を
奏でてくれるに違いない。