ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

あの世の果てまでKISS

お昼にテレビをつけたら、「笑っていいとも」にメーク無しの
ジーン・シモンズが登場して
『オハヨゴザイマス。』『ゴキゲンイカガデスカ?』と挨拶してた。
昨日、今日、明日開催される武道館LIVEの宣伝をしていた。
LIVE前にバラエティ番組への出演とは、頑張ってるな〜と感心してみていた。
まもなく目にしたのは、ヤフーニュースでの
『KISS 地獄まで現役 99年の引退宣言を完全撤回』という記事だった。
解散を宣言してからも毎年のように来日公演していたしなあ、と思ったし、
『ファンもそれ(引退)を望んでいないと気付いてからは、
自分たちが楽しめる限りは続けることにしたんだ。』とのポールの談話も納得出来る。
けれど、
『今後は新曲制作はせず、ライブアーティストとして活動を続けるという』
・・・この文章を目にして、結構ズシッと来るものがあった。
『ファンにとっては往年の名曲と共に脳裏によみがえる記憶が大切』
それは判る。
どんなに良い最近の曲よりも、過去の名曲に大きな歓声が興るだろう事も。

先月放送されたNHKアーカイブス「ヤング・ミュージック・ショー、
KISS初来日公演」を見た時の事を思い出した。
大槻ケンジさんや加賀美アナウンサーが、まるで「伝統芸能」であるかのように、
様式美だの「世襲制KISSを演って欲しい」だのと言っていたけれど、
これから新曲を生み出さずライブを見せて行くというKISSは、
もうROCKを演るのではなく、ロックショウを魅せていくバンドに
なるのだなあと思った。
それが良いとか悪いとか、そんな事を言いたいのじゃない。
『地獄の果てまでライブを続けていくことを宣言した』
大人から子供まで何世代にも渡って楽しめるロック・サーカス・・・
潔いその姿勢に感銘を受ける。
『生涯現役』を貫いていただきたい。
エンターテインメントを追求、それもひとつの道なのだ。
『自分たちが楽しめる限りは・・・』
どうしても、あのバンドの事が頭をよぎる。
唯一無二のライブバンドだという自負を持っていた彼ら、
再び4人がステージに結集する時、其々がLIVEをする事が
他の全ての事を圧倒する位楽しいものであって欲しいと思う。