ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ライブバンド

レッド・ホット・チリ・ペッパーズ の2枚組みライブアルバム
「ライヴ・イン・ハイドパーク 」を聴いた。
詳しい感想は、『時の谷間』に書いたけれど、
ブックレットを拡げ、ロンドンにあるこの東京ドーム約30個分、
約140万㎡もの豊かな緑地を持つこのハイドパークを埋め尽くす
10万人もの観客、夕暮れの会場のステージで眩い照明に
照らし出されるメンバーの姿、そして何よりこのライブアルバムに
込められた圧倒的な音の凄まじさを耳にして、
バンドの放つパワーの大きさを感じた。
昨日私は、ジョン・フルシアンテの最新ソロアルバム、
「ザ・ウィル・トゥ・デス」に感激していた。
ギターの響き、味わい深いヴォーカル、全てがジャストに心に迫って来て、
ノックアウトされていた。
でも今日、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ というバンドの
ジョンのギター、フリーのベース、チャドのドラム、アンソニー
ヴォーカル、4人が合わさった音を聴いて、正直敵わないと思って仕舞った。
ジョンは、歌もギターも素晴らしい。
けれど、レッド・ホット・チリ・ペッパーズにおけるジョンは、
ソロでの彼以上の存在だ。
やっている音楽が違うのかも知れない。けれど、このバンドは、
4人が合わさる事でミラクルを興しているのだと感じた。
ブックレットに『俺たちの間には、ずっと魔法や奇跡が存在してるって、
いつも感じてるよ。この4人で一緒にプレイするのが楽しくて、
ただそのスピリットの為にプレイしてるんだ。それこそが俺たちの
一番本質的なところなんだろうな』
ヴォーカル=アンソニー・キーディスの言葉が記されている。
何て幸せな事だろう!
ジョンは、今年まだあと5枚ものソロアルバムを発表する予定だという。
片や、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ本体では、
6月にこのロンドン・ハイドパーク・ライブ、
つい先日のRock Odyssey 2004での日本公演、新曲も次々に
湧き出ているようだし、本当に素晴らしいパワーだ。
羨ましい。。。
最愛のバンドの終焉を時間差で知らされるしか出来なかった今年の夏、
結成20周年、幾多の苦難を乗り越え、雄雄しくライブの華を咲かせ続ける
モンスターバンドの音に触れる事は、少し複雑な思いも呼び起こす。

『僕たち、ライブバンドだからね。』って、何とも言えない位の笑顔で
そう言ってくれた事なかったですか?

THE YELLOW MONKEYのくびきを離れた貴方達4人は、
一体どのように進まれるのですか?教えて下さい。