ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

月を眺めながら眠るロマンチックな夜に聴きたい1曲

YOSHII LOVINSONFM802の番組で
「月を眺めながら眠るロマンチックな夜に聴きたい1曲」として選んだのは、
あがた森魚のALBUM『永遠の遠国 』の
春の嵐の夜の手品師」だ。


  “昔私はバレリーナ
   だから心のドレスがいまもゆれてる”
  “だから胸のフリルがいまでもふるえるわ”

「心のドレスがゆれて、胸のフリルがふるえる」
何て繊細な表現だろう。
この人の詞もメロディーもだけれど、歌声そのものが
心の内側の柔らかい襞を刺激するね。

  “私の心の誰にも見せない青い小筐
   だから今は何も云わずじっと抱きしめて”

YOSHIIはラジオで『常に女性は誰にも見せない
青い箱を持っていてほしい』と言ってたそうだ。
THE YELLOW MONKEYデビュー当時に経験した
「実らなかった恋」を回想して
『夜のフェリーのデッキで星と月をみながら
「さよなら」を言ったな〜。』と、802のHPに載っていた。
私も「誰にも見せない青い小筐」を持っているかな?
YOSHIIは、間違いなく心に大事に持っているね。
センチメンタルに過ぎず、ロマンティックにも過ぎず、
切なさ哀しさを内に秘めつつ、凛とした空気を纏っている。
あがた森魚さんの「20世紀音楽漂流」を聴いていると
YOSHII LOVINSONの音楽とは、随分違うようでいて、
でもどこか通じるものを感じた。
ちなみに私の
「月を眺めながら眠るロマンチックな夜に聴きたい1曲」はと言うと、
YOSHII LOVINSONでは、まだ無いな。
今のところ、「遥かな世界」だ。
これはTHE YELLOW MONKEYの中で最も
ロマンチックな歌だと私は思っている。