ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

COMPLETE BURN

「COMPLETE BURN」が届いた。
ザ・イエロー・モンキーのヒストリー・ブック『BURN』に、
「活動休止インタヴュー」、2001年1月4日「大阪ドーム
1月8日「東京ドーム」のフォト、2004年7月7日の解散を発表した時の
4人の解散メッセージ、Bridge で行われた解散インタヴュー、
そして2004年12月26日東京ドームでの「JAM」を演奏する4人の姿
・・・THE YELLOW MONKEYを見守り続けたロッキング・オン社の
まさに完全版だ。
私は、今回、まだバンドの活動休止が発表される前の「吉井和哉
・その後の2万字インタヴュー」から読んでみた。
山崎洋一郎氏のインタヴューに答える吉井和哉は、ところどころ
言葉につまり「・・・・・・」が連なっている。
吉井がメンバーに話を切り出したのは、その年の春の事で
その時既に「解散」を望んでいたのだという事を
知った今となっては、この「・・・・・・」の重さが哀しい。
「活動休止インタヴュー」での「仮面夫婦」という表現は、
今読み返してみてもズシッと来る。
埃が溜まってガタが来始めた歯車を1回大掃除して修繕して、
仮面を取り払う事が出来なかったものかと、今更ながら思わずにいられない。
大阪ドーム」と「東京ドーム」でのメンバーと大観客、紙吹雪の舞う
あのフォトを見ていると涙が流れて止まらない。
THE YELLOW MONKEYのLIVEはもう行われる事は無いのだという事が
どうしようもなく辛い。
私は、YOSHII LOVINSONが好きだし、吉井和哉という人の作り出す音楽に
これからもずっと惹かれ続けていくだろうと確信している。
YOSHII LOVINSONのツアーにエマこと菊地英昭が参加してくれるのも
本当に嬉しい。でもTHE YELLOW MONKEYのLIVEをもっと見たかった。
2004年12月26日東京ドームでの「JAM」のフォトが沢山載せられていて
胸が詰まった。
中原繁さんへのメッセージは、読めていたけれど、
パンチドランカーツアー中に亡くなったスタッフ小松昌博さんへ捧げられた
加藤俊一郎さんの文章を載せて貰えて良かった。
アニーが手をかざし、吉井がうつむいたあのステージ裏から写された
4人の後姿・・・あの写真をありがとう!
THE YELLOW MONKEYの軌跡と彼らを愛したファンの愛が一杯詰まったこの本は、
本当の宝物だ。感謝します。