ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

音楽と人」2月号吉井和哉インタヴューの第一印象だ。
ビジュアルからして5〜6年は軽く時を遡った感じだ。
1999年暮れから2000年初め「聖なる海とサンシャイン」リリース時くらいの
色艶が甦っている。
優しい顔をしているけれど色っぽい。
やっぱり吉井和哉は、こうでなくっちゃ!
良く見ると、このTHE YELLOW MONKEY休止から解散、YOSHII LOVINSONの活動の
時間を重ねた分だけの深みが増して、穏やかさと味わいを深めているのが判る。
ビジュアル面では、近年最高の雑誌フォトだと私は思う。
YOSHII LOVINSONでの活動を『素晴らしいまわり道』と評して
『いろいろやってみて、本当に好きなことが見えてきた』という、
この充実感、そしてアーティスト名を吉井和哉と定めて発表する
「BEAUTIFUL」「HIKARETA」「MY FOORISH HEART」3曲に対する
自信の大きさが本当に晴れやかで、読んでいて本当に嬉しくなって来る。
インタヴュー中で、今回のシングルのジャケットを
スコットランドの処刑場で撮っていると吉井は話しているけれど、
「BEAUTIFUL」PVに映っている柵に囲まれた丸い場所が
あれは、絞首刑台か斬首刑台の跡なのだろうか。
赤いコートを着た吉井が円形の台の中央に立ち足元を見つめるシーンが
あるのだけれど、カメラのレンズに雨雫がついて、とても印象的だった。
「死と再生」あの場所で、YOSHII LOVINSONとして活動していた彼は、
一回死んで、あの門を出て新しい吉井和哉が生まれ歩き出した・・・
そういう風に思えた。