ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

3rd アルバム

今朝からTHE YELLOW MONKEY 3rd アルバム
JAGUAR HARD PAIN』を繰り返し聴いている。
このアルバムは、本当に名曲揃いで『SICKS』と共に
THE YELLOW MONKEYの双璧だと思う。
まず第一曲目“魔の海を越えて・・・”という歌い出しから惹き込まれる
「SECOND CRY」で
“僕はジャガー 確か殺された 僕はジャガー あの娘の前で”
この時前作『EXPERIENCE MOVIE』のラスト曲
「シルクスカーフに帽子のマダム」で歌われた
ジャガーはライフルで・・・・・・”のフレーズが織り込まれて来る。
時を越えたジャガーとマリーの物語の幕開けを飾るドラマティックな曲だ。
そして響き始めるのは、情動を掻き立てられるアニーのドラム
そしてヒーセのベース、官能的なエマのギター、
“身体にしがみつけ スピードのハネムーン 
世界地図のベッドで 犯してもいいだろう?”と
吉井が妖しく煽る歌だ。
この曲を聴くと文字通り「血沸き肉踊る」という感じで、
昔ペチコートレーンの会報で企画していた
「メカラウロコ」で聴きたい曲の募集に応募した事を思い出す。
結局私は直に聴く事は叶わなかったけれど。
タンゴのリズム「薔薇娼婦麗奈」、ワルツの「街の灯り」、
叙情的スローナンバー、王道ロックンロール「悲しきASIAN BOY」、
GS風「赤裸々GO!GO!GO!、私が思うロマンティストの極致
「遥かな世界」、そしてジャガーとマリーの物語が大団円を迎える
「MERRY X'MAS」。
吉井和哉のまる秘おセンチ日記』の中で
「勝負の三枚目の準備をしています。当然身を削る毎日です。
気が狂って死にそうな想いで曲を作っています。」と書かれている。
JAGUAR HARD PAIN』は、THE YELLOW MONKEYにとって正しく
勝負のアルバムだったろう。
この作品でコアなファンを多く掴んだのだろうから。
独り立ちした吉井和哉にとっても、現在製作中のアルバムが
勝負となるに違いない。
ふと浮かんだ疑問だけれど、新アルバムは吉井和哉としては
ファーストになるのだろうか。
それともサードアルバムなのだろうか。