ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

I BELIEVE IN ME

先月31日に行われた新アルバム試聴会のパンフレットに吉井和哉は、
『アルバムの最後の曲“BELIEVE”が凄く気に入っている。
 この曲で締めくくることが出来て
 とても晴れやかな気分だ。』と述べているそうだ。
hotexpressの記事でも
アルバム試聴後に行われた質疑応答のコーナーで、
ファンから寄せられた「何を“BELIEVE”して“MY WAY”してきたか?」との質問に、
吉井は、「様々な葛藤や悩みに苦しんできたが、
音楽だけを信じて歩いてきた」と
答えたというエピソードが紹介されている。
『上半期吉井和哉の最後のアルバム』と本人が言い、
吉井和哉の集大成とも吉井和哉の解散アルバムとも評される
この「39108」という新アルバムの最後を締めくくる「BELIEVE」
という曲が気になって堪らない。

新アルバムのタイトルが「39108」だと知らされて、
その後全国ツアーの名称が
「TOUR2006 THANK YOU YOSHII KAZUYA」だと発表されて、
もしかしたら「吉井和哉」としての活動は
これで終了するんじゃないだろうかとか、
ツアーファイナルの日付が12月28日でしかも
場所が日本武道館という事で、
何か物凄い事が起こるんじゃないかとか、
ネット上でも様々な思いが渦巻いているようで、
私も少なからず心乱れていた。
けれどこの「BELIEVE」という題名から連想して、自分自身もこの
「RomantistTaste」の中で、随分多くの「信じる」という言葉を
記して来た事を思い出した。
何を不安に思うことがあるだろうか。
吉井和哉が「音楽だけを信じて歩いてきた」と言うのなら、
私も自分自身の彼への想いを信じて歩いてきた。
THE YELLOW MONKEYという大きな枠も
YOSHII LOVINSONという名も本名に戻った吉井和哉という名も、
己が歌う事の大きさを自覚した彼を
縛り付けるものでは無いのだろうなあ。
ROCK IN JAPAN FES.2006での吉井和哉のいでたちは、
喪服のようであったと
書かれているけれど、あのステージで吉井和哉は、
何を葬ったのだろう。
その場に立ち会えなかった私は、『強烈に楽しかった!』
渋谷陽一氏が、
『最高だよ、お前』と喜んでくれました』『歌の奥深さを痛感した』
『音楽をやっていて本当によかった』という彼の言葉から、
葬送を遣り遂げた吉井の達成感と爽快感を感じることしか
出来ないけれど。
TV放送は、ずっと先だけれど楽しみに待っていようと思う。
12月28日に何が起ころうと私は、私を信じる。
やはりその場には、立ち会えないけれども、
怖れることなど何もない。
そこに吉井和哉の「音楽」が鳴っているなら、
この愛に揺るぎは無い。