ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

NO BORDER

広島発信・広島限定のインタビュー&ライブレポートマガジン
『広島音楽本』4をネットで購入した。
HIROSHIMA NO BORDER!!FESTIVALと題して
吉井和哉夏フェスツアー第一弾になった7月22日SETSTOCK’06も
特集されていた。
ステージフォトでは、目を閉じマイクを包み込むように
感情込めて熱唱する吉井の姿、バックステージでは、
寛いだ自然体の吉井の姿が映っている。
出演者による寄せ書きで吉井は、『気持ちよかった!!』と書いていたが、
インタヴューでも『気持ち良かった・・・ずーっとこう空のと遠くから息を吸って、
空の遠くに息を吐くみたいな感じでイメージして唄ってた』と述べている。
7年ぶりのフェスティバル出演、しかも演奏した曲は、
10月4日発売予定の「39108」からの新曲ばかりを続けざまに鳴らし、
そして最後にTHE YELLOW MONKEYの「LOVE LOVE SHOW」を披露と、
吉井がこのフェスに抱いていた意気込みと
演り終えた時の達成感・充実感は、相当なものだったと思う。
この本のテーマ『NO BORDER』について吉井は、
『今回若い子達にもこういう大人のロックがあるというのを聴かせられたと思った。』
アメリカでレコーディングしたものを日本で発表する、
それもNO BORDERだと思う。』と述べている。
『境界線を無くす』って中々難しい事だ。
けれど、自分で窮屈な枠組みを作ってそれに甘んじるよりは、
どんどん境界線を無くす努力をしていかなくちゃなあと思った。


夕方になって、今度の「39108」ツアーにドラムの平田智美さんが参加されない事が判った。
私が実際に智美さんのドラムを体感したのは、
7/27のファンクラブイベントだけだったけれど、TV放映で拝見した各夏フェスでの
吉井和哉&ジンジャーLIVEシーンの智美さんは、本当にパワフルで女の私も
惚れ惚れするくらい格好良かったし、今度のツアーでも当然あのメンバーを見られると
思っていたから、かなりショックだ。
「39108」キャンペーン中の吉井からは、ジンジャーメンバー変更の話は
出ていなかったから、ドラム変更の事は、間際になって決まった事なのかな?
根岸さん、シータカさん、柴田さんが参加だった今年初めの「MY FOOLISH HEART」ツアーでの
深みのある大人のバンドの味わい、エマさん&バーニーさんという
スーパーギタリストにそして智美さんのドラム、三浦淳悟さんのベース、
鶴谷さんのキーボードという颯爽とした若さが加わったジンジャーのサウンド
それぞれとても好きだったから、これが変わるのは、やっぱり淋しく感じてしまう。
どこかのラジオで吉井が話していたと思うけれど、
『誰と一緒にやったって良い。そうすることで新しい可能性が広がる』
そのような表現をしていた。
頭では、理解出来る。
新しい出逢いが素晴らしい化学反応を起こすこともあると思う。
けれど、その方式で行けば、私が大好きなエマさんとバーニーさんという
ギターパートもいつか変わってしまう可能性があるのではないかと怖れてしまう。
『NO BORDER』を心掛けようと思ったそばからこれでは、いけないと思うけれど。