ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

世の中は進んでいるのに

2月2日高松公演も終わり、今日は4月4日発売予定のDVD詳細も
発表されたというのに、私は未だ1月31日松山公演の
ごめんなさいアンコール「JAM」の前に吉井和哉が2度も口ずさんだという
“さよならは別れの 言葉じゃなくて〜”という歌が気に為っている。
最初にこの話を聞いた時私が真っ先に浮かべたのは、
来生たかおの「夢の途中」だった。
“さよならは別れの 言葉じゃなくて
 再び逢うまでの 遠い約束
 現在を嘆いても 胸を痛めても
 ほんの夢の途中”
THE YELLOW MONKEYという最愛の対象への気持ちを込めた歌。
“希望という名の 重い荷物を”“軽々と”持ち上げる“君”も
“もどっておいで”と告げる“僕”も、どちらも吉井和哉自身であって、
LIVEで歌う今その瞬間も、これから続いて行く音楽の道も
みんな「夢の途中」であるような、そんな気がしていた。
けれど、今日薬師丸ひろこや長澤まさみが歌った
セーラー服と機関銃」の「夢の途中」と異なる部分、
“夢のいた場所に 未練残しても
 心寒いだけさ”を読んで、吉井和哉の心情は、
こちらに近いのじゃないかと考え直した。
こういう事にいつまでもぐだぐだ拘っている自分もおかしいのだけれど、
「JAM」っていう曲の存在は、それだけ大きいのだろうから。
『遠い約束』を心に刻んで、振り返らずに歩いて行ける日が
私にも来るだろうか。
希望という荷物も愛惜という荷物も私には大き過ぎて重過ぎて
持て余しそうに為っている。