ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

THANK YOU EVERY SONG

メディアの苗床」を見させて頂けた。
「39108 at THE武道館」の一曲ごとに吉井和哉
語ってくれているのだけれど、穏やかな語り口から
吉井和哉の曲への想いの深さが真っすぐに伝わって来て
本当に貴重なインタヴューだと思った。
中でも印象的だったのは、「CALL ME」が今の時点で代表曲
であるという事、ツアーで演るごとに「ボトムが下がっていく」?
(重心が下がっていくという意味だろうか?)
根が太くなっていく・・・10年後とか凄く太くなっていく気がすると
表現していた箇所だ。
後半部分で「BELIEVE」を『50歳になって歌った時、「JAM」を今歌っているのと
同じように、色んな根が太くなっていくような曲だと思う』と語っているのだ。
弾き語りの「TALI」については、
『過去とこれからを結びたかった』と語っている。
『バンドとソロっていうだけでなくて、一曲と一曲の間の中に色んな思い、
色んな時間があって、そういう情けない生き様を結んでいきたかった』のだと。
あの「TALI」は、伝わってくるもの大きかったものね。
「JAM」については、ヒーセやアニーも見に来ていたあの武道館という場で、
たった一人ギター抱えて「JAM」を弾き語ったという事の意味の大きさを
改めて考えさせられた。
『俺ここで一人でこうやって恥かいてるんだよ俺も』って見て貰いたかったのか。
『自分は一つあそこでまた大きくなれたなぁ』
そう言える吉井和哉が頼もしくもあり、何故かとても淋しくもあり。
TOUR2006を振り返った最後に
『自分が楽しんでない事をやっぱり見せたら失礼だし、
馬鹿じゃないの?と思われてもやっぱり自分がやりたい世界を見せていきたい』と
言い切った姿がとても凛々しかった。
『もちろん新しい事やるとね、必ず賛否両論あるし、なんだけど、
いつも裏切らないでしょ?』
優しい笑顔だけれどその言葉は、とても力強く響いて来た。
昨日、「あまりに遠い新境地ばかりを目指さないで」なんていう
生意気を言ってごめんなさい。
吉井和哉は、音楽に大して物凄く誠実な人だよね。
受け手側が勝手にあれこれ煩悶しちゃうだけだ。
今度は、どう攻め込んで来るのか、
吉井和哉のニューアルバム物凄く期待している。