ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

1187423086*ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2007年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: ロッキング・オン発売日: 2007/08/20メディア: 雑誌 クリック: 4回この商品を含むブログ (16件) を見る

ROCKIN'ON JAPAN9月号吉井和哉表紙巻頭
ネタばれしていますので、覚悟必要です!
告知ページで既に知っていた表紙写真よりも、
44Pあご鬚の吉井和哉の目にヤられた。
屋内で白シャツ、インディアンの羽髪飾りをつけポーズを決める姿も、
屋外でドラゴンのタトゥーとターコイズの腕輪を嵌めた腕で
煙草をくゆらす、今まで見たこともないようなあご鬚の濃さに
ゾクゾク来る程の男らしさを感じた。
男の自信を確立した力強さ、フェロモンの濃さを感じた。
山崎洋一郎氏のインタヴューに答える吉井和哉の言葉にも淀みがない。
THE YELLOW MONKEYを解散して、
肉体そのものが1回破壊され・・・、
そこから3枚掛けてこの数年かけて、
完全に自分を取り戻した、かつ、新たに創り上げた』と
山崎氏が仰っているけれど、その通りだと思う。
各曲について語られる吉井和哉の言葉がとても
興味深くて、特に「バッカ」と「雨雲」が楽しみでならない。
アルバム最後の曲「雨雲」の一番最後の言葉が
≪I LOVE YOU≫だそうだけれど、
『それはたぶん、それがその時に言いたいこと。
一番言いたいこと。だから今回は≪I LOVE YOU≫です』と
語った箇所が強く心に残った。
『私は宗教には入っていません!
自分の中にあります、宗教は』と言い切ったのは、凄いと思った。
でも正直私もそう思ってるんだよね。
聖なるもの崇高なるものは、
人の心に抱く良心や慈愛なのじゃないかって。
「今後の予定」を訊かれて『ツアーが9月末から始まり・・・
来年の春ぐらいまでは、ちょっといろいろやろうかなと』だそうだ。
CDでーたでも語っていた『このツアーはあくまでも前半戦』
という発言と照らし合わせれば、11.12月から年をまたいで
何かありそうだよね。
来年6月前後にまたアメリカレコーディングを行い、
夏フェスに参加し、新アルバムを出す。
吉井の中では、もうビジョンが出来ているらしい。
本当に頼もしい事だ。
そして、最後の最後にツアーメンバーについて話している。
ジュリアン・コリエルが来るそうだ。
ドラマーもまた違う人(日本人)になるのだと。
そう、『今回のツアーはエマさんがちょっと欠席』なのだそうだ。
『欠席ですよ。その辺はもう大人の付き合いで』
≪大人の付き合い≫って何ですか?
私、歳はとっててもお子様なので分かりません!
「シュレッダー」を聴いて、PVを見て、このインタヴューを
わくわくドキドキしながら読んで来た高揚感が一気に
瞬間冷凍された。
もうずっと長い間不安を抱えて来たから、
覚悟はしていた筈なのだけれど、それでも少しでも希望があるうちはと、
己を鼓舞して来たようなものから、いざ現実を突き付けられると、
想像以上に応えた。
けれど、私には、希望がある。
いつか時が満ちれば、きっと花咲く日も来るだろう。
吉井和哉が望むような若くて純粋なファンではないだろうけれど、
それでも、吉井和哉が今この時代、この時に、
生きて、音楽を生み出し、歌い続けている事が、
そしてLIVEという空間でその音に触れる事が何より幸せだと思っている。
吉井和哉の進む道を邪魔したくないと、その事を強く思う。
『健やかでいて!』そう祈りたい。