ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「シュレッダー」GET

シュレッダー

シュレッダー

今回、ジャケットにも裏ジャケットにも
歌詞カードにも吉井和哉は映っていない。
裏ジャケは、「Shine and Eternity」のあの白ワンピースの
女の子がシュレッダー背負って、怪談○○ヶ淵みたいな際を
闊歩している。
吉井和哉の顔がどこにも映っていないけれども、
私は、この「シュレッダー」というシングルに
吉井和哉という人物がとても色濃く映し出されていると感じた。
『男女のラブソングを女性の気持ちで女性側の歌』と
吉井は、ラジオ番組で語っていた。
この人は、女性の歌を歌わせたら神懸る。
「シルクスカーフに帽子のマダム」も「BURN」も
吉井和哉でしか表現出来ない世界だった。
“あぁそばにいて そばにいて
 ・・・・・・
 あぁすぐに来て すぐに来て”

もの狂おしい程の恋心、切なさが
吉井和哉の少し掠れを帯びた中音の響きで倍増させられる。
“神様に会ったらこんなふうに言うんだ
 どんな目にあっても生きていたいです
 誰も皆やっぱり同じように辛いって
 この街の緑は綺麗だね
 傍にはいつもいた”

この部分は、流石、吉井和哉ならではの感性だと思う。
愛を喪って死にたいくらい辛いなんていうのじゃない。
“深く愛した”からこそ、
“背中のシュレッダーにかけ”
る。
消すに消せない愛しい人の面影を
まるですだれの様に、たなびかせながら、
顔をあげて歩んで行く、女の強さと凛々しさが美しい。
インストゥルメンタルバージョンのギターとドラムが
物凄く良い感じだ。
ギターソロは吉井和哉だそうだけれど、本当に味があるよなあ。
続いて「上海(エルビス風バージョン)」。
エロいとは話に聞いていたが、ここまでとは思わなかった。
“垂れる上海舌で吸い
 舐める上海上付き”

この歌詞をなんとも煽情的なお声で歌ってらっしゃる!
“性愛駆け引きに使いたい時もあり
 相愛してるフリ 腹黒い時もあり”

SEXの歌は多いし、エロい歌も多いけれど、
この人決して下半身は別人格というタイプじゃなかろうと
私は思っている。
案外純情だったり押しが弱かったりするんじゃないかと
感じてるんだけど、どうだろう?
夢見過ぎか?(笑)
アルバムの「俺バージョン 」の「上海」も楽しみだし、
LIVEでどう魅せてくれるのか、大期待だ。