ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「bridgeVOL.54吉井和哉×草野マサムネ」艶(あで)と草

bridge (ブリッジ) 2007年 12月号 [雑誌]

bridge (ブリッジ) 2007年 12月号 [雑誌]

普段なら発売日に届くものが今回一日遅れたものだから、
もう本当に待ち兼ねていて、今朝本を受け取るや否や
貪るように読んだ(笑)
吉井和哉草野マサムネ対談を実現してくれた渋谷社長ありがとう!
マサムネさん、この対談読んで益々凄いと思った。
吉井和哉の漢字一文字マサムネ評が「草」だそうだけれども、
単に優しそうな「草食動物」っていうんじゃないんだよね。
結構したたかで「『草』って、植物の持ってる卑猥さもあるし、
危なさもある」と、吉井が述べているが、上手い事言うわ。
エロくて狡くて危険な男だと思う。
マサムネさんの吉井評は、「艶(あで)」。
水晶の「晶」とも言われて吉井が嬉しそうだ。
『吉井くんはロックスターを引き受けてる感がすごくある』と
マサムネさんに言われて、『……悲しい……』と応じる吉井の
姿が目に浮かぶようだ、
渋谷社長に『(女の子が実際つきあったら、二人とも)
大事にされながらひどい目にあいますよ。』と
断言されているのが面白かった。
それにしても『まったくモテないですよ!!』と言い張り、
マサムネさんに『自分の理想のモテ方と違うってだけでしょ?』、
渋谷氏に『そりゃ図々しい』と言われてしゅんとなる吉井が
可愛い。
『吉井くんはすごい少年ぽいと思う』とマサムネさんに
言われちゃう訳だ。
マサムネさんは、吉井が言うように少年の部分と全てを見通している
老人の部分を併せ持ってる人だよね。
『女の子がいなくなったあとのベッドにひとりでいるのが好き!』だの
『女の子が洗い物してくれると最高』だの、
フリーを強調してらっしゃる吉井和哉さんよりも、
『俺ね、洗ってあげたいほうです』と仰るマサムネさんにキュンとしちゃう
世の女性は多いと思うよ。
マサムネさんに勝負ありって私は感じちゃったぞ(笑)

凄い面倒くさい事を言っちゃうと、『青臭い青春で言えば、
自分はもう、26で子供ができたんで、その瞬間に終わったかなと思います。』と
自分から話したのなら、「赤ちゃんを抱きたい」という話の中で
ファンに怒られて「楽屋で赤ちゃん抱っこ企画」がダメになっただの、
『でも7歳ぐらいになると別にどうでもいいんです。』という発言は、
ちょっとどうかと思った。
音楽雑誌「bridge」の対談なのだから、こちらがその部分に拘るのはおかしい
のかも知れない。
でも「あなたがラヴソングを作る原動力はどこにあると思いますか?」と
問われて、『人を愛すること』と答える吉井和哉であるならば、
まず第一番に来る筈の愛情を注ぐ対象の存在をもっと想いやって欲しいと思った。
『ラブソングってあんまりないんですよね。
自分を愛してるのしかないので(笑)』って、
ご自分の事良く判ってらっしゃる。
12月発売予定「吉井和哉自伝」を震えつつ待とう(汗)
「温野菜」MCで前日行われたこの「bridge」取材後体調不良に陥ったと
聞いていたから、対談大丈夫だったかな?等と少々心配していたが、
期待以上の充実ぶりだった。
「キューティクルハニー」と「盗人」を是非、聴かせて頂きたい!