ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ROCKIN'ON JAPAN. 9 1993 VOL.76「吉井和哉インタビュー」より

THE YELLOW MONKEY BURNに収録

THE YELLOW MONKEY|BURN

THE YELLOW MONKEY|BURN

こないだ青年館のライブで始めに「サンタ・サングレ」使ったでしょ。
あの映画をまた一から見直してね、自分のストーリーとすっごく合って。
俺一人っ子だから、親は俺が20才になって働いたら側にいて養って欲し
いわけよ。それまで厳しく育ててるんだから。・・・・・・
で自分にとって運命の人っているでしょ、
でロック好きの人と知り合ってロックやり出して髪伸ばして、
「東京行きます、私はロックでメシを食います」って。
反対しますよね、当然。「あんた20才過ぎたら私を養ってちょうだい」って
――それは「サンタ・サングレ」の後でピアノ弾いてるお母さんですよ、もう。
・・・・・・だけどそん時の父親の悲しさも凄い伝わったし、父もやっ
ぱりアーティストだしパフォーマーだったから当然野望もあったしその
世界で極めたかったと思うんだ、だけど俺が生まれたから辞めてくれた
わけだから。――それで家出した。「私はあなたを養うために生まれてきた
んじゃないし、自分のやりたいことをやるために生まれてきた訳だから、
このまましばらく家を出ます」と書いて。
今でも恐いけどね、26才。今年の8月で死ぬんじゃないかって
――うん、8月に死んだんだ』