ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

吉井和哉×菅原卓郎

ROCKIN'ON JAPAN (ロッキング・オン・ジャパン) 2008年 01月号 [雑誌]

失われた愛を求めて―吉井和哉自伝

失われた愛を求めて―吉井和哉自伝

吉井和哉×菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet
『なんなんだ、このヴィジュアル。ロックの色気とはこれだ。』と
書かれているが、正にその通りだ!
菅原卓郎の面構えがホントに良いねえ。
吉井和哉と一緒に並んで、全然負けてない。
バスドラに腰掛けてる吉井が儚げに見える(笑)
菅原君が吉井和哉を≪幼い頃から憧れだった≫と
山崎洋一郎氏に紹介されて、その世代差に軽くショックを
受けつつやけに嬉しそうな吉井の様子が面白い。
吉井の9mmを評して『バンドサウンドの中に、
メロディが違う場所にいる・・・バンドの音が街とすると、
月ぐらい違うとこにいるの』『訳あり殺人バンド』と
表現していた所がとても印象深かった。
流石、吉井は美味い言葉を使うね。
菅原君からの吉井評が『大変な人だなあと思ってました』!
一言に尽きますね(笑)
吉井は、菅原君に『ジョー・ストラマーみたいなね、ああいうかっこよさを
持っているんですよね。媚びない。俺はそこで媚びて、
『構って構って』だったから。』と、大変素直に仰っている。
凄い。「構ってちゃん」の自覚は、あったんですね。
でも過去形で仰っているけれど、今も充分に「構って」体質だと思うわ。
吉井和哉という人は、相当なゲン担ぎ屋さんだとは思っていたが、
「at the BLACK HOLE」というアルバムタイトルを字画の本を見て
名づけたとは思いもよらなかった。
宗教は入っていない。『俺が教祖なんで』
いやあ、良く言った!
『エロエロ教祖』でも何でも好きなようにやっちゃって下さい。
菅原君に曲作りについて質問されて『4文字を6文字にしちゃいましょう。
メロディでひねりましょう。逆にメロディのフックになったりして・・・
新しい自分の財産ができると思う。』って、もう本当に親身に
頼もしい先輩のアドバイスしている姿に、ほろりと来た♪
吉井から菅原君への質問は、
『みんながみんなすごく好きなバンド』
だと思うけれど『もしひとりが辞めたいと言ったらどうします?』だった。
『バンドってほんとにそういう集合体の生命体だから、4人バンドは
4人分の運命とか人生が一緒に動いてるから、すごいスリリング……
うまくくぐり抜けて欲しい。』
あなたがそれを言うのか〜〜と突っ込みたかったけれど、本当にその通りだと思う。
9mm Parabellum Bulletというバンドがどのように進んで行くのか
物凄く楽しみだ。
吉井和哉9mm Parabellum Bulletとのコラボレーション実現を期待したい。
吉井が9mmの演奏で歌う『Discomunication』を是非とも聴いてみたい。
何だかちょっぴり本気が混じってそうな吉井の『トリビュート、前の事務所に
言ってみようかな』発言が上手く転がって、
THE YELLOWMONKEYトリビュート&吉井和哉カバーに参加する
9mm Parabellum Bulletを楽しみにしている。

本誌164Pには、吉井和哉自伝「失われた愛を求めて」の案内が載っていた。
お母様に抱かれた赤ちゃんの吉井和哉
お母様の目の強さ・美しさに目を奪われた。
兵庫慎司氏の「バッカ」DISC Reviewに、何故今「バッカ」を
シングルとして出すのか?それは、『改めて曲を聴けば聴くほど、
そして今の吉井が何を考えているのかを思えば思うほど、その真意が
見えて来る曲』だと書かれている。
シングル曲「バッカ」、「バッカPV」、そして12月25日発売予定の
この自伝「失われた愛を求めて」『この三者はわかちがたく結びついている』
のだそうだ。
自伝を読むと『「そういうことだったのか」といろいろわかります。』と仰る。
う〜ん、判るのが怖い気もするけれど。
ロッキンオン社で予約注文したので、早く届きますように。