ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

吉井武道館2007年12月28日

12月28日に武道館Liveに行く事が、
長年の私の願いだった。
98年も99年もただ遠くから想いを馳せていた。
去年は、12月27日だけ何とか武道館LIVEを
観る事が出来たけれど28日に集う事は無理だった。
本当に、12月28日の武道館というものは、特別なのだと
実感した。
27日のセットリストを事前にお友達から聞いていたので、
そのうちの何曲が変更されるのだろうと、
是非聴きたいと願っていた曲が無くなって仕舞わないかと
気がかりだった。
結局、前日と変更されたのは、
LOVE LOVE SHOW→マンチーだけだった。
「Hummingbird in Forest of Space」、
「at the BLACK HOLE、WHITE ROOM」、そして
「39108」、YOSHII LOVINSONシングル、
オアシスとビートルズのカバー、THE YELLOW MONKEYの曲、
バラエティに富んだこのセットリストは、
2007年の年の暮れに吉井和哉が今聴かせたい曲なのだと
ダイレクトに伝わって来た。
自伝もこの歌達もみな、「吉井和哉という人間はこうなのだ。」と
世界に知って貰いたくて、晒け出したかったからこそなのだろう。
自伝を読み終えて、吉井和哉の作る曲は彼の人生そのものなのだと
改めて思い知らされたから、
「ワセドン」、「NATURAL」、「シュレッダー」、「TALI」、
「BELIEVE」、「バッカ」、「トブヨウニ」これらの曲は特に、
吉井の心情がもろにこちらに響いて来て震えた。
圧倒的なLIVEだった。
バーニーさんの「大都会」は、凄さまじかった。
歌える人だとは思っていたけれど、ここまで凄いとは知らなかった。
でも、この曲前のMCでゲストの話が出た時に
一瞬エマさんを思い浮かべた自分は、本当に業が深いと実感した。
この想いはいつになったら成仏できるのだろう。
昇華できる日が来るのだろう。
THE YELLOW MONKEYそのものだと信じる「SO YOUNG」は、
やはり激しく胸に迫った。

吉井和哉15周年」というけれど、それはTHE YELLOW MONKEY
デビューしての15年だ。
この12月28日にふさわしいならば、吉井和哉がボーカリストとして
世に誕生した日付、18周年というべきだと思う。
それなら吉井がTHE YEELOW MONKEYを歌おうが、LOVINSON時代を
歌おうが何だって好きにすればいい。
歌いたい曲を歌えば良いと思う。
けれど私は、自伝でこの曲はこういう背景だった、などという
リアルな意味付けをして欲しくなかったと思っている。
「俺の歌は俺のもの」それはそうだろうが、
世に出された曲は、聴く者の心で感じて良い筈だ。
だからオープニングゲストのアーサー・ホーランドさんの
お説教?も私は、吉井和哉のLIVEにはいらないと感じた。
良いお話だったと思う。
吉井和哉がロックの星の王子樣」も面白いし、
インディアンの祈りの言葉も人が生きるうえでとても大切な言葉と
理解できる。
それでもそれは、各自が自分で見つけてこそのものと思う。
吉井和哉のLIVE会場でわざわざ「オープニング」でやって貰う必要が
あるのだろうか?
私は、LIVE前に流されるSEで、開演までの時間を
これから始まるめくるめくLIVE への期待と興奮に
胸を高鳴らせている時間が好きだ。
照明が消えて、吉井和哉がステージに現れ、音が鳴りだす瞬間が好きだ。
来年1月から始まるツアー第3部では、またあの時間を味わいたい。
きっともっと凄いLIVEにしてくれるだろう。
信じてます!

セットリスト1.introduction
2.Do The Flipping
3.Biri
4.I WANT YOU I NEED YOU
5.HOLD ME TIGHT
6.ルーザー
7.黄金バッド
8.Tactics
9.ワセドン3
10.大都会(クリスタル・キングのカバー)
11.HELP (ビートルズのカバー)
12.カナリヤ
13.NATURALLY
14.HIKARETA
15.マンチー
16.シュレッダー
17.Don't Look Back In Anger (OASISのカバー)
18.バラ色の日々
19.WEEKENDER
20.FINAL COUNTDOWN

アンコール
1.TALI
2.SO YOUNG
3.BELIEVE
4.バッカ
5.トブヨウニ