ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

3.10 横浜アリーナ

PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99 FINAL 3・10横浜アリーナ [DVD]

PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99 FINAL 3・10横浜アリーナ [DVD]

PUNCH DRUNKARD TOUR 1998/99 ツアーファイナル横浜アリーナ3.10の
DVDを観た。
「自伝」の中で吉井和哉は、「3.10横浜アリーナ」LIVEを『
ファンがまったく見えていない。暗闇の中でやっているしかなくて』
『覚えてないです。』と語っていた。
けれど、このDVDを見る限り、ステージの吉井和哉は、
横浜アリーナのあの広い会場全体を一身に掌握しているように見えた。
満身創痍の身体に鞭打って、気持ちだけ前へ前と進んで、
足が縺れつんのめりそうに為りながら、気力を振り絞って、
歌い踊っていた。
『去年の春に植えた球根が今夜花が開くかどうか。皆さんの心に命の球根を。』
そう言って歌い始めた「球根」は、本当に力強く心に響いて来た。
この曲をもう一度聴きたい。
THE YELLOW MONKEYの演奏で、どうしても聴きたい。
「Four Seasons」は、私が一番苦しかった時代に
いつも励まされた曲だ。
“In changing time'n four seasons I'm crying
 美しい希望の季節が
 In changing time'n four seasons I'm crying
 すぐそこまで近づいてる”

この曲の凄さを改めて感じた。
本編最後で『今日でツアーは終わりますが、イエローモンキーにとっては
これがまた新たな始まりです。』『支えてくれてありがとう』
メンバーに深く頭を下げて歌い出した「離れるな」に、涙が溢れた。
113本という長い長いツアー、そして自伝で明らかにされた吉井和哉自身の
壮絶な日々、それらを乗り越えて無事にこのツアー最終日を迎えられたという
感慨の深さ、吉井の心情、メンバー其々の心情を思うと胸が熱くなる。
アンコールラストは、「SO YOUNG」だ。
“あの日僕らが信じたもの それは幻じゃない SO YOUNG”
壮絶なファイナルだった。
正式な活動休止宣言も解散発表も、ずっと後になってからではあったけれど、
1999年3月10日、THE YELLOW MONKEYの炎は一旦あの日に
燃え尽きようとしていたのだろう。
あれからずっと4人は、旅をしているのじゃないかな。
私には、何故かそんな気がする。
“旅人に残る絆”
きっとまた手を携える日が来る。
そう信じている。
愛情と情熱には、自信があるんだよ♪