ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「Dragon head Miracle tour」が意味するもの

コンソールの前でくしゃくしゃの笑顔を浮かべる吉井和哉の姿と
幸せになろうよ思ったんですよ』の文字が
目に飛び込んで来た瞬間、グッと来て仕舞った。
吉井和哉、『Dragon head Miracle tour 2008』を終え、
すべてを総括する》
このインタヴューは、「Hummingbird in Forest of Space」が発売されて
「GENIUS INDIAN TOUR 2007」「吉井武道館 2007」そして
「Dragon head Miracle tour 2008」という三部作のLIVEツアーが
行われた総括というだけではなく、吉井和哉
YOSHII LOVINSONとしてソロデビューし、吉井和哉名義へ変わる中で、
音源を出しツアーを重ね、そうしてこの「Dragon head Miracle tour」で
手にしたものの大きさを教えてくれた。
THE YELLOW MONKEY後期から吉井和哉がずっと感じ続けていた孤独が
この「Dragon head Miracle」のバンドメンバー達とのツアーで
どれ程満たされたかということ。
『ずっと、さみしかったわけですよ。ひとりだったし。』
その事は、感じていた。
だってアルバム「PUNCH DRUNKARD」作ってる時、
既にそうだったのでしょ?
Zepp Tokyo最終日にイエローモンキーのメンバーが観に来てくれて
《「こんなにバンドに俺愛されてるんだ!』みたいな。
ふたつのバンドに。そういう喜びがありましたね。》
何と表現したら良いか判らないくらい、愛しくなった。
吉井和哉は、ずっと愛され続けているのだ。
THE YELLOW MONKEYというバンドに。
けれど、もうずっと長い間、彼自身にそれを受け止める
&実感出来るだけの許容量が失われていたのだろうと私は、思う。
本人も言っているけれど、物凄い「気い遣い」かつ「遠慮しい」の部分が
あるのだろう。そして「天秤座」ゆえに揺れやすい(笑)
でも『幸せになろうと思ったんですよ。幸せになろうというか、
快適になろうと思ったの。』
この意識に目覚めた事をとても嬉しく思う。
十字架を抱えているだけじゃあ駄目だもの。
まず自分が幸せであろうとしてくれなきゃ。
私も山崎洋一郎氏と同じく、やっぱり吉井和哉には『揺れてて欲しい』
けれども、出来ればあまりハラハラしないでいい位に
揺れてて欲しい。起き上がりこぼしがパタッと倒れちゃったら困るから。
次アルバムは、来年なの?
相当『アメリカン・アイドル』にご執心なんだね。
《『at the BLACK HOLE』だったのに最初は(笑)、
最後『アメリカン・アイドル』で去っていきやがったあいつ、
みたいな(笑)》って、どういう意味だろうか。
次のアルバムで何かが終わる?
吉井和哉個人名義の活動が?
その次は、バンド活動?
好きにやればいい。
吉井和哉が音楽活動を続けてくれさえすれば、
私は、それで幸せだもの。