ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

アヴェ・マリア 

THE YELLOW MONKEY野性の証明ツアー」冒頭で歌われたのは、
アヴェ・マリア」という曲だ。
アヴェ・マリア 喜びの日
アヴェ・マリア 君の香り
無数の涙や希望 過去に恋した瞳
アヴェ・マリア この夜に
全ての愛や憎しみ 一つ残らず吐き出そう
アヴェ・マリア アヴェ・マリア
アヴェ・マリア アヴェ・マリア

私達が良く耳にする「アヴェ・マリアの祈り」は、
『恵み溢れる聖マリア、主はあなたとともにおられます。
 主はあなたを選び、祝福し、そしてあなたのお腹の子イエスも祝福されました。
 神の母聖マリア、罪深い私達の為に、
 今も、死を迎える時も祈って下さい。 
アーメン(心の底からこう思っています)。』

というものだそうだが、THE YELLOW MONKEYの「アヴェ・マリア」は、
何故か物悲しい響きがあって、でもとても静かに優しく沁みてくる愛を感じる。
この時のLIVEは、「アヴェ・マリア」で開幕のベルを鳴らし、「SPARK」で口火を切り、
一気にTHE YELLOW MONKEYの世界へいざなわれて行く。
「空の青と本当の気持ち」「太陽が燃えている」
全ての会場で演奏された訳では無いけれど、「FATHER」そして
アンコールの一番最後は「JAM」。
吉井和哉自伝を読んで、ようやくその頃の吉井和哉自身の事情を知ったのだ
けれど、この本を読むずっと前から、この「FATHER」の
“ああ眠りたいぐったりと君と手をつないでFather”のフレーズは、
幼い頃に亡くした自分自身の父親への想いと共に
授かった己の子供への想いを歌っているのだろうと思っていた。
アルバム最終曲「空の青と本当の気持ち」の
“空の青と本当の気持ちを 君に見てほしくて”
エマのギターの音色とこの詞には、
いつ聴いても心を震わされずにいられない。
吉井和哉の私生活は、あの頃から大波小波数多くの波風を経験して来た
ことだろうけれど、アルバム「FOUR SEASONS」に歌われた「想い」のピュアさは、
決して色褪せないと思う。
私も、心の底からこう思っています♪