ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

本命

シルバーウィークまっただ中の今日、
吉井和哉の『本命 代々木のMIX』が始まったそうだ。
この夏にモバサイトでTHE YELLOW MONKEYライブの
MIX作業をしていた頃、『浮気』と表現していた時から、
私は、ずっとこの「本命」と「浮気」という言葉に
引っ掛かりを覚えていた。
今の吉井和哉にとっては、現在進行形のソロ活動
吉井和哉」そのものが本命であって、
既に終了しているTHE YELLOW MONKEYは、
まさに本命以外の浮気相手みたいなものなのだろうか。
言いたい事は、判る気もするけれど、私は、
そういう表現は、好きじゃあない。
私にとってTHE YELLOW MONKEY吉井和哉
一本の線で繋がっているから。
今夜、吉井和哉自身が
『過去の自分があり 今の自分がある』と
語っていたけれど、その通りだ。
『モンキーに比べて、派手さがないかも
知れませんが「重さ」は負けません』とも。
他の誰にも真似できない「重さ」があるよね。
派手さは、確かに薄らいだかもしれないけれど、
艶やかさは、増した部分があると思う。
目が離せない。
いつの時代も吉井和哉は、私とっての大本命だ♪

ROCKIN'ON JAPAN10月号に井上貴子さんのテキストで
『イエローモンキー、結成20年目の収穫祭!
トリビュート、DVD BOX、そして未発表音源リリース!!!』の
紹介が載っていた。
ビルの屋上で撮られた「SICKS」当時の
“天下獲ってやるぜ!”みたいな無敵なオーラばりばりな
若かりしメンバーのフォト、とりわけ吉井和哉
眼に惹き付けられた。
だから尚の事、『言うまでもなく
2004年に解散した、今は肉体を持たないバンドである』という
文字が哀しかった。
この10月号の表紙と特集記事は、華々しい大復活を遂げた
ユニコーンだ。
その他にも、今年復活したDEAD ENDの記事や
パワフルに活動する新旧バンド達の記事を目にして、
何ともやるせない気持ちになった。
『肉体を持たない』って、淋しいことだね。
それでも、井上さんが仰るように、
『彼らが蒔いた種は、今もロック・シーンの
いたるところで花を咲かせている』のだ。
そうして12月9日発売予定のトリビュート
『THIS IS FOR YOU〜THE YELLOW MONKEY TRIBUTE ALBUM』が
生まれるのだものね。
ずっと、解散したのに結成20周年を祝うなんてと、
違和感を拭えないでいた。
けれども、今ようやく気付いた。
私にとって最高最大の喜びは、THE YELLOW MONKEYに出会えた事だもの。
THE YELLOW MONKEYが生まれてくれてありがとう。
THE YELLOW MONKEYというバンドでTHE YELLOW MONKEYの音楽を
生み出してくれてありがとう。
トリビュートアルバムや「メカラウロコBOX」
「SICKS完全版」でもう一度原点に還って
THE YELLOW MONKEYを味わえるなんて、最高の贅沢であり幸せだ。
ありがとう!
THE YELLOW MONKEYは、私が生き続ける限り、
本命のバンドです!