ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ブルースBlues

吉井武道館の録画を観ていて一番興奮するのは、
何といっても「Yer Blues」「ウォーキングマン
「LONLY」のブルース3連発だ。
『この曲はジョン・レノンが俺に作ってくれた、
俺の為の曲なんじゃないかと』などと紹介して歌った
吉井和哉流日本語詞の「Yer Blues」のインパクトは絶大だった。
Yer Blues」
 死にたい寂しくて
 死にたい寂しくて
 まだ生きてるのって君に言われたい

 日差しが強すぎて
 もう死んでしまいたい
 まだ生きてるのって君に言われたい

 お母さんは空
 お父さんは地球
 だけど俺は宇宙から
 生まれて来たのさ わかるだろう

 死にたい
 まだ生きてるのって君に言われたい

 目玉取られた
 虫が骨を舐めた
 自殺したい気分だ
 ボブ・ディランの歌のように
 死にたい
 まだ生きてるのって君に言われたい


 暗雲が立ち込め
 魂が震える
 更に俺のロックンロールまで
 うざったい 死にたい
 寂しくて
 まだ生きてるのって君に言われたい

 Yes, I'm lonely, wanna die
 Yes, I'm lonely, wanna die
 If I ain't dead already, ooh girl, you know the reason why

そのまま「ウォーキングマン」へなだれ込む。
凄まじくヘヴィーなのに男の色気が切なくて痺れ捲る。
歌の最後の部分
“揺れるBABY BABY、、、
 BABY ONE MORE TIME”に続けて
Yer Blues」のラスト“Yes, I'm lonely, wanna die”が歌われた。
そして、激渋な歌い方で“朝は LONELY いつも LONELY”と
「LONLY」へ繋げられた。
“大地の裂け目を今すぐ飛び越えたくて”
吉井和哉の歌う「哀しみ」は、どうしてこんなにまで
心に沁みるのだろう。
付け焼刃ではなく、吉井和哉のブルースは、
吉井和哉の生涯全てが詰まっているからなのだろうなと思う。
「VOLT」発売時のインタヴューで、
『曲調がブルースではなくて、ブルーが集まってブルースになる。
哀しみが集まって歌になるっていう、そこに着目した。』
というものがあった。
これからも色んな曲調をやっていくけれど
『根本にあるのは、ブルース』だそうだ。
吉井和哉のブルース・・・
次は、どのように花を咲かせるのか、楽しみだ。
『12月28日より前には、新曲』と言っていたけれど、
吉井和哉武道館からまだ10日も経っていないけれど、
待ち遠し過ぎる。
願いは、止まらない。