ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

赤い蛍

先週からの「COMPLETE SICKS」祭りの為、書きそびれていたのだけれど、
先日UPされた「吉井和哉への質問&回答」コーナーについて
どうしても書き残してておきたい事がある。
《好きな演歌は?》
「さざんかの宿」
「北の宿から」
「北の蛍」
「宗右衛門町」ブルース(これはいつかカヴァーしたい)
「骨まで愛して」(これもいつかカヴァーしたい)

「さざんかの宿」と「骨まで愛して」は、以前から
吉井和哉が好きな歌だと知っていたけれど
「北の蛍」は初耳だった。
作詞:阿久悠作曲:三木たかし歌:森進一
「北の蛍」歌詞
“もしも私が死んだなら
 胸の乳房をつき破り
 赤い螢が翔ぶでしょう”

凄まじい歌だ。
どれ程恋焦がれても添い遂げる事の出来ぬ女が
愛しい男に逢えるのは、死ぬ時、ただそれしかない。
白いやわ肌のたわわな乳房を突き破り、赤い血潮が噴き出して
「赤い蛍」と為って男の許へ飛び立っていく。
壮絶な、だからこそこの上なく美しい情景が目に浮かぶ詞だ。
流石、阿久悠の詞だと感嘆するけれども、
三木たかしの曲も切々ととても心に沁みる歌だ。
森進一以外の歌では、ちょっと想像もつかない曲だけれど、
是非ともいつか、吉井和哉にカバーして貰いたい。
吉井和哉がこの歌をどう表現するのか聴いてみたい。
昨年「歌謡曲カバーアルバムを出したい」という発言があって、
とても楽しみにしていたのだけれど、その後音沙汰がない。
思い切って色々なチャレンジをして欲しい。
その際には是非、浅川マキさんの(ちあきなおみさんも歌った)
「朝日楼」もどうぞよろしくお願いします!