ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

吉井和哉推薦「プチモンド」

Le Petit Monde 1 Vamos Vamos! (愛蔵版コミックス)

Le Petit Monde 1 Vamos Vamos! (愛蔵版コミックス)

Le petit monde 2 Real favela (JC.com)

Le petit monde 2 Real favela (JC.com)

先日吉井和哉が携帯サイトで紹介してくれていた
寺田亨さんのLe Petit Monde1と2を読んだ。
原作がフランスの作家でフランスやベルギーで
評判となったものだそうで、
日本のものとは逆にページを繰っていく。
それでも、上流社会と下層社会が厳密に
区切られた世界で、ある日何不自由のない家庭に
育った好奇心旺盛な少女と弟達が
無法地帯のスラム「プチモンド」に迷い込む。
破壊、暴力、そして血の描写なのだけれど、
寺田亨さんの絵は、少女久美子や妖精ティンタムの
瞳の愛らしさ、肉感的な唇のぷっくりさ加減、
少年ピエドラのしなやかな魅力で
ヘヴィーに感じない。
2巻終盤ガンショという凶悪で冷徹な敵キャラが
登場して来たけれど、武器に改造された右手を振りまわし
バイクで疾走していくシーンは、疾走感が素晴らしいね。
トラウマ抱え捲りの魅力的な男にみえる。
続編に期待します。

第二巻に掲げられた吉井和哉の推薦文は、
『寺田君が凄いことになっている。
彼はイエローモンキーのジャケットを過去に
2枚も描いてくれている。
やっぱり天才だったんだなぁ。』だ。

BUNCHED BIRTH

BUNCHED BIRTH

SMILE

SMILE

「BUNCHED BIRTH」の方は、
本当に当時のTHE YELLOW MONKEY
両性具有、二面性、猥雑さ、シニカルさなど
あますところなく伝えてくれている絵だと思う。
「SMILE」の方は、ずっと写真だと思っていたので
寺田さんが描かれたイラストだったという事に
とても驚いた。
でもインパクトのある良い絵だよねえ。
寺田さんがプロフィール欄に、今もそしてこれからも、
イエモンのCDジャケット用イラストを描きました』と
描いて下さると仰っておられて、ちょっと感激して仕舞った。

『上京前の静岡で自分のアニが組んでいた
バンドのボーカル、それが吉井くん。』と書かれているけれど、
これってアーグポリス以前に吉井さんが活動しておられた
バンドの事でしょうかね。
アーグポリスの時は、ベースだったし、
上京したのは、アーグポリスのメンバーと、ですものね。
『バラバラに上京した』っていうし。
ちょっとそこは謎ですが、先日のbridgeでも
吉井さんの「静岡静岡」発言が多かったので、
やっぱり静岡は、吉井和哉にとって大きな存在なのだなぁ♪