ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

brainchild’s「PANGEA」

PANGEA

PANGEA

待ちに待ったbrainchild’sのセカンドアルバム「PANGEA」が遂に発売された。
アルバムジャケットやブックレットは、
荒野を漂泊する孤高のギタリストという風情だ。
第1曲目がこの新アルバムを象徴するような壮大な拡がりを
感じさせるインストゥルメンタル曲「PANGEA」。
KEITAさんがヴォーカルで参加した第6曲目
「Umnbrella Flower」と
第10曲目、森の中でダンスを踊りだしたくなるような
インストゥルメンタル曲「フクロウの晩餐」を除く
全11曲中8曲をエマさんが歌っている!
2年前の「brainchild’s」初アルバムの時は、
まだちょっと不安気なヴォーカルだったけれど、
この「PANGEA」では、堂々とした歌いっぷりだ。
歌詞も前作は、ちょっと難解かなあと感じていたけれど、
今作では、難しくはない判りやすい言葉で、
ところどころ「ザクッ」と心の芯に斬り込んでくるような、
そういう歌詞だと思った。
「Race」中毒性があるね♪
「NO FEAR」癒しの音が鳴っている。
「Liar Land」アルバムの中で一番好きだ。
作詞共作してらっしゃるMorizuki Kyasuさんてどんな方だろう。
「Umnbrella Flower」これは格好イイ曲だ。
KEITAさんの歌声は、万華鏡というか色々な色や温度が
変化(へんげ」)していくようだ。
「金色」は、「brainchild’s」サイトで歌詞がお披露目されてから
ずっと気に為っていたが、ちょっとファンタジーぽい曲調で
エマさんの柔らかい歌声がとても優しく響いて来た。
どうしようもない腐属性のサガだとは思うけれど、
この「君の金色 君は金の子」がどうしても
GOLD KENTAURUSUの人を連想して仕舞う(笑)
「Chain」
“ここは生い立ち 過ち
 連鎖の果てで
 Lack of Luck” 鮮やかだ。
「Wanna Go Home」
エマさんがこの歌に籠めた想いの深さが胸に迫って来た。
最後の“一緒に”の歌声に涙した。
「心々」
不思議な安らぎを感じさせてくれる曲だ。
衆生を苦しめる愛憎や怨念も、エマさんに
“瞑ってるその目にキスをしましょう
 閉じてるその心いつか開くから”と歌われれば、
魂が浄化されていくように思えた。

brainchild's / PANGEA 【CD】