ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

あなたにもあげたい

吉井和哉 Flowers&Powerlight Tour 2011で演奏された
THE YELLOW MONKEY曲「Chelsea Girl」は、
THE YELLOW MONKEY未体験のいたいけな少年少女達を
妖しくエロテックな危ない世界へ誘い込むような曲だ。
この曲を知った当時から、吉井和哉がLIVEで
『あなたにもあげたい』という言葉を発する事で、
お菓子のチェルシーに関係あることと、
多分イギリスで起こった少女誘拐事件が背景にあるのだろうと
思い込んでいた。
ところが実は、これは、
1980年代終わり日本中を震撼させたあの連続幼女誘拐殺害事件に
因んでいるのだそうだ。
この犯人は、既に死刑が執行されて久しいけれど、
事件の長い裁判中に獄中のこの犯人と手紙を交わした少女がいて、
彼がその少女に送った手紙に、彼が子供の頃の思い出で
このチェルシーの歌が心に残っていた事、そして手紙の終わりに
『あなたにもチェルシーあげたい』という言葉が書かれていたのだという。
その事を1992年THE YELLOW MONKEYがデビューした年の秋に
深夜ラジオ番組のパーソナリティーをしていた吉井和哉が、
『物凄く凶悪で恐ろしい犯罪を犯したのは紛れもない事実なのだけれど、
この彼が書いた手紙の文章は、その文通のやりとりは、とても綺麗だっていう、
それも事実』その事がとても考えさせられたというような話をしていて、
それはきっと後に「JAM」での
『あの偉い発明家も 凶悪な犯罪者も みんな昔子供だってね』に
繋がっていくのだろう。
沢山の有名な歌手たちが歌い続けて来た「チェルシーの唄」
甘く優しく幸せに包まれる愛の曲だ。
片や、知る人ぞ知る「Chelsea Girl」。
欲望を抑えきれない人間の愚かさと弱さが垣間見せる
幻想の快楽の歌。
これでこそ吉井和哉!と思わされる曲だ。
Flowers&Powerlight Tour で聴けて嬉しかったなあ。
パフォーマンス含めて大好きな曲だ。
またいつか演って下さい♪

明治チェルシーの唄

作詞:安井かずみ
作曲:小林亜星

なつかしい人に 出会ったような
やさしいたよりが いまとどいた
忘れかけていた 幸せ
あなたにも わけてあげたい
ホラ、チェルシー
もひとつ、チェルシー

小さな願いが かなったときの
うれしい気持は もうかくせない
歌いたくなるような 一日
みんなにも わけてあげたい
ホラ、チェルシー
もひとつ、チェルシー

口笛ふきたい 胸をおさえて
この手のなかには 愛の夢
わたしにはわかる 明日が
楽しさを わけてあげたい
ホラ、チェルシー
もひとつ、チェルシー