ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「THE YELLOW MONKEY -DEBUT 20TH-感想

20周年企画
リアルタイムで見られたのは、わずかの時間だったけれど
ニコ生24時間放送を体験出来た。
「ニコ生」というものは、初体験だったので、
始まる前までは、音源もCLIPSもライブDVDも全部持っている
ものばかりだし、などと正直あまり期待していなかったのだけれど、
MVやライブ映像にリアルタイムで流れてくるコメントの多さに、
今もまだこんなにも大勢の人々にTHE YELLOW MONKEYが、
愛されているのだなあ!と感じられて嬉しかった。
番組に寄せられたコメントを見ることが出来たのは、
まずフジテレビジョンプロジューサーの三浦淳さん。
この方があの「メカラウロコ20」を作って下さった方だったのですね。
事務所に保管された膨大な量から、あの映像を編集して下さって、
心から感謝しています!
そして2000年5月15日のあの日大ゲリラライブ映像を
撮っておいでだったとのこと、お疲れ様でした。
こうやって当時の生の現場の様子を語って貰えるというのは、
とても貴重だし、本当にありがたいと思います。
続いて山口州治さん。
この方は、THE YELLOW MONKEYのファーストからサードアルバムまで。
そして少し間があって、また「楽園」から一緒に仕事をされた方だ。
初めての時、吉井和哉は、自分の声にコンプレックスがあるらしく、
何度も何度も山口さんに細かく調整を依頼したのだそうだ。
吉井さんはずっと「自分の声が嫌いだった」と、
インタビューなどから知ってはいたけれど、
これはもう相当なものだったんですね。
あの声がイイのに♪
山口さんの「イチオシの曲」が「楽園」で、
久方振りの現場作業の「楽園」時の、
THE YELLOW MONKEYの成長ということを仰っていて、
何だかそのことがとても誇らしいような幸せな気持ちになった。
最後のコメントゲストは、THE BACK HORNのドラム
松田晋二君とギターの菅波栄純君。
どちらも「太陽が燃えている」が出会いの曲だったそうな。
松田君のイチオシの曲「NAI」への熱い語りにジンと来た!

生放送で一番嬉しかったのは、コメントの中で
20日の「昨日から(放送開始の19日)ファン」というものだった。
ニコ生番組でTHE YELLOW MONKEYを知って、そして嵌った人がいる。
あれには、感動した。
活動休止して11年、正式解散して8年近くのバンドに
新しいファンが登場している。
何て素晴らしいことだろう!

「あなたが選ぶTHE YELLOW MONKEY3曲」の結果も発表された。
第一位「JAM」。
これはもう当然の位置だろうなあ。
私が選んだのは、
『BULB』
「球根」は、日本語の歌詞として研ぎ澄まされた
素晴らしいものだし大好きなのだけれど、
「生」と「生殖」と「死」がヒリヒリとするぐらい、
密接に激しく歌われているのは、「BULB」の英詞と日本語訳詞
だと私は思う。
『遥かな世界』
カサブタを剥がし」「石で性器を潰し」ても君を愛する・・・
この血の匂いと痛みに満ちた究極の愛のカタチ。
これこそがTHE YELLOW MONKEYのロマンチックの極みだと思う。
『峠』
狂気の果ての「虹」。
私は、THE YELLOW MONKEYのラストシーンが
この「峠」の世界だと思っている、

この機会に便乗して私の選ぶTHE YELLOW MONKEYアルバム。
やっぱり第一位は、『jaguar hard pain』。
このアルバムが無かったらこれほどまでには、
THE YELLOW MONKEYに嵌っていないに違いない。
次は、『SICKS』。
病い重い想い!
この言葉に尽きる。
そして『8』。
試行錯誤とも見えたプロジューサーシリーズを経て
このアルバム発表後に活動休止そして解散に至ったから、
この「8」を「バラバラ」だとか「聴くのが辛い」とか、
そういう風に捉えられる事も多いと思うけれど、
私は、このアルバムを残してくれたTHE YELLOW MONKEY
誇りに想う。これが当時のTHE YELLOW MONKEYが作る最高の
アルバムだったのだと確信する。
愛してます。
THE YELLOW MONKEYは永久に不滅です!