ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「HEESEY THE BASSMAN!」

廣瀬洋一のベース教則本HEESEY THE BASSMAN!」を
購入した。ベース教則本と銘打っているが、コレは
THE YELLOW MONKEY廣瀬洋一を総括した本だと、私には感じられた。
本の中でヒーセは音楽の目覚め、KISSに「ロック童貞」を捧げた衝撃の出会いを
語っている。
付録のDVDの中で、ヒーセったら、もうまるでロック少年に還っちゃったみたいに
KISSのお宝を紹介してる。
この人は、本当に夢を追い掛け続けて、そして夢を叶えて来た人なんだね。
バンドを組んでインディーズで活躍して、そして吉井和哉と出会い
一緒にバンドをやり始めて...。
「BURN」でも「菊地英昭」でもインタヴュアーが入っていたけれど
この本では、ヒーセ自身がバンドの歴史を語っている。
各アルバム発売時の状況や、パンドラツアーへの思い、そして
活動休止を決めた後発表した『8』とドームライブに抱いたヒーセの感情が
書かれている。
私はこの本を読む前、「ヒーセがソロのリハーサルをしているらしい。」と聞いて
「それじゃあ、モンキーの復活がまだ先になるのか。」と、
正直残念にも淋しくも感じていた。
けれど、このヒーセの「2002年5月現在の心境」を読んで、
申し訳なく思った。文中の【THE YELLOW MONKEY時代】という言葉に
キリキリ胸が痛む思いもしたけれど、ヒーセが今目指しているモノを
思いっきり極めて貰いたい。
ヒーセは最後に【みんなには可能性がある】と言って呉れているけれど
私もヒーセがソロプロジェクトで大きな手ごたえを掴んで、
“to be continued/つづく”と感じたという『8』に、
きっちりカタを付けて欲しいと思う。
思うのだけれど、活動休止を決めた時、ヒーセは戸惑っているように
私には感じられたけれど、今この時点では、ヒーセは一歩先を歩いているね。
吉井和哉はこの「HEESEY THE BASSMAN!」を読んでどう感じたのだろう。
私は今、それが無性に知りたい。