ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

BOWINMANからの手紙

何も知らずに、BOWINMANからの手紙の封を開けた。
予感など何も無かった。いきなり目に飛び込んで来た『解散』の
二文字に血の気が引いた。あれから5時間、まだ真空状態から抜け出せないでいる。
THE YELLOW MONKEYは、2001年1月8日の東京ドーム公演終了後休止に入り、
各自ソロとして活動をしてまいりましたが、
2004年7月7日をもちまして解散することになりました。』
7月7日!?ひと月近くも前に『解散』が決められていたというのか?
私は、時間は掛かろうともTHE YELLOW MONKEYはいずれ必ず活動を再開すると
思い込んで来たから、今この時期に『解散』を発表するなど、
全く予想もしていなかった。
2001年1月8日の東京ドームから3年7ヶ月の時間の経過も、ヒーセとYOSHIIの其々の
ソロ活動も表にはまだ表れては来ていない菊地兄弟の活動も
全て未来のTHE YELLOW MONKEY活動へ続く道だと思っていた。
一途に信じ続けて来た。けれど今思えば、活動休止発表前後から現在に至るまでの
メンバー、特にYOSHIIのインタヴューやラジオでの発言で、たまに気になる発言が
あったのも事実だ。
気づかない内にそれらを無理やり封じ込め、「復活」を
思い込もうとしていたように思う。
何年後かに彼らは帰って来るのだと、その日を待つ事が私の支えだった。
YOSHIIは『期待を裏切ってしまったことを許してください』
菊地英昭・エマは『休止中、再活動を待っていてくれたファンの方々、
スタッフの方々に大変申しわけない気持ちでいっぱいです』
廣瀬洋一・ヒーセは『再始動を熱望してくれていた皆さん、
こういう結果になり誠に申し訳ありませんでした』
菊地英二・アニーは『再活動を心待ちにしていた方々の期待に添う事が出来ず、
申し訳ありませんでした。』
私達ファンは、待てと言われたから待っていた訳じゃない。
私達にTHE YELLOW MONKEYが必要だから待っている(いた?)んだ。
謝らないで下さい。
私達の願いがメンバーを苦しめ続けて来たのかと思うと、申し訳ない気持ちで
一杯になる。
『活動休止』のまま実質『解散』という道もあったであろうに、今この時期での
「解散発表」は、メンバーの誠実さと優しさの現われなのだろう。
大阪ドームでロビンが言った「必ず戻って来ます」は、あの時本当に
そう願っていたに違いない。
この3年7ヶ月間、ソロワークに取り掛かりつつもずっとYOSHIIは
葛藤し続けて来たのだろう。
YOSHIIの『別れ際にみんなと笑顔で握手・・・心の底からの握手・・・
凄く清々しい気持ちでみんなと別れました。』
この結論を出すまでYOSHIIが抱えて来たものの重さを思うと
胸がつぶれる思いがする。
『逆に今は「この四人」だから無理なのかな?とも感じさせられました』という
エマの文面に納得出来る自分もいる。
ヒーセの『このバンドで得た経験や感動は一生忘れられないものとなるでしょう』
アニーの『メンバーそれぞれのこれからの活動にとって、前向きな解散で
あったと思っています』の言葉にも、本当に仰る通りだと思う。
THE YELLOW MONKEYに出会えた事、THE YELLOW MONKEYの楽曲は、
私にとって最高の宝だし、
この先ずっとこのバンドを好きな気持ちは変わらないだろう。
思い出にはしないし「好きだった」などと過去にはしない。
「今までどうもありがとうございました」なんて別れの挨拶はしない。
もしこの先いつか、「やっぱり4人で音楽をやりたい」とか
「4人でのLIVEの快感が忘れられない」とかで
出戻っても全然格好悪くないからね。我慢しないで良いんだよ。
もうじき夜が明ける。今日は泣かないでいられると良いのに。