YOSHII LOVINSONがコラムで教えてくれた『最近どんな音楽を聴いているのか』に
挙げられていたCDのうち、まず「SLIPKNOT “VOL.3」を聴いてみた。
菊地兄弟がやっていたラジオ「英ハウス」でもアニーがSLIPKNOT好きって
言ってたので、馴染みがあったから。
ちなみにYOSHIIのコメントは
5.SLIPKNOT “VOL.3(THE SUBLIMIAL VERSS)”
実はスリップノットは激フェイヴァリット。
デビューアルバムからのファン。メタルの血が騒ぐ。
鋼鉄と土と精子の匂いがプンプンする真のメタル
(因みに自分はパンテラも大好きだ)しかも今回はプロデュースに
リック、ルーピン(レッチリでお馴染み)で全体に重く大人っぽい。
ファンは不評のようで「もう終わりだ」とか言われてるらしいが、
このアルバムで彼は5年は寿命を延ばしたと思う。
・・・
ともかくCDを聴いてみる。
へヴィーだ。「デュアリティ」のメロディは美しく、畳み掛けるように
盛り上がっていく様は快感だ。「サークル」でのアコースティックギターの始まり、
コーラスの重なりが綺麗で聴き入った。
「ヴァーミリオン・パート2」も穏やかで優しげな弦が奏でるメロディと
コーラスにこれが「スリップノット」なのか?とビックリさせられた。
それが次曲「ネイムレス」で激しいビートに包まれたかと思うと、
美しいメロディが挿入されたりと変化に富んでいる。
最終曲「デインジャー・キープ・アウェイ」は情感溢れ余韻に浸れる。
日本のみボーナス曲「スクリーム」の疾走感が心地良かった。
ちゃんと聴く前は、とにかく「ヘヴィロック」だという印象だったが、
思っていた以上に魅力的な音だった。
ライナーノーツの冒頭に
『スリップノットは完全に混乱をきたし、内部や周辺にネガティヴな雰囲気を強く、
そして大きく放ちまくっていた・・・・・・』と書かれている。
バンドの危機は2001年から2003年に掛けて続いたらしい。
その間、メンバーの解散を示唆する表明まで飛び出し、
全世界のファンを驚愕させたのだとか。
でも彼らは9ヶ月間9人全員が共同生活を営んで、このアルバムを作り上げたんだね。
混沌の中から、新たな絆を見出し、バンドの新たな姿と進むべき道を見据えた
湧き上がるエネルギーを感じる。再生するパワーって素晴らしいものだ。
YOSHIIさん、教えてくれてありがとう。