ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

12月7日リキッドルーム恵比寿でHEESEY WITH DUDES THE FAREWELL TOURの幕が閉じられた。
HEESEY WITH DUDESというバンドそのもののような華々しく熱く楽しいLIVEだったそうだ。
そして、レポして下さった方に拠ると
『アンコール前のメンバー紹介の後「もう一人紹介したい人がいるんだ。」
と言って「楽屋で歌わせろって言ってるんだよ。同じ曲2回やるなんていやなんだけど、
お前が歌うなら俺はいつでも後ろでベースをひくよ。
ってことで。』ってヒーセに紹介されてステージに現れたのは、何と吉井和哉
『実は、見るの今日が初めてだったんだけど
あんまり楽しそうだから』なんて言って「ならず者アイムソーリー」を歌ったそうだ。
吉井の横でベースを弾くヒーセがとても嬉しそうで楽しそうで・・・
話に聞くだけでじ〜んと来て仕舞う。
歌い終わった吉井は、ヒーセとガシッっと抱擁して、
「ロックンロールゴリラ」って言って、さっと袖に引っ込んだそうだ。
ネット上を色々見たら、吉井が最後に歌った事で結構賛否両論あるらしいけど、
良いじゃないの。
ヒーセも吉井もそうしたかったなら。
エマもアニーも三国さんも観に来ていたそうだし。
メンバーが仲違いしてTHE YELLOW MONKEYが解散になったんじゃない。
ヒーセのバンドの最後を皆仲良く観に行ってる。
友情も信頼も損なわれた訳じゃない。
メンバーが皆元気でさえいれば、いつか新しい道も拓ける。
「STILL ALIVE」のDVDで吉井が言っていた
『バンドとしての生命体と想える存在は今でもTHE YELLOW MONKEYだけなのだ』
という言葉を思い返せば、吉井和哉廣瀬洋一菊地英昭菊地英二という
4人の其々のミュージシャンの目指す焦点が
いつの日かビシッと一点に合わさる時も来るのだろうと私は思う。
落ち着いて考えてみたら、吉井が「ならず者アイムソーリー」を歌ったというのは、
単にHWD解散ステージに飛び入りゲストで花を添えたという以上の意味があるのだと
思えて来た。
吉井の「ならず者アイムソーリー」という歌詞は、バンドに対する惜別の歌だと思うから、
HEEESEY WITH DUDESを解散させようとするHEESEYに吉井が最後に
彼自身の歌で贈ったのだと感じられるのだ。
「贐・餞(はなむけ)」って言葉があるけど
昨夜の「ならず者アイムソーリー」は、それだと思う。
ヒーセ(とDUDES)の旅立ちに贈る歌だったんじゃないかな。
大切なバンド(THE YELLOW MONKEYでありHEESY WITH DUDESであり)への想いは、
胸にしっかりと抱き締めて、それでも
“男は今日も目を開けて生きていかなきゃだぜ〜”って♪