ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「吉井和哉」

ロック・フォトグラファーが切り取る美しき男たち
「Beautiful Rockers」特集が組まれた雑誌「EYESCREAM」を買った。
デヴィッド・ボウイマーク・ボランを撮ったフォトグラファー
鋤田正義氏が撮りおろした吉井和哉が表紙だ。
インタヴュー中で吉井が『自然にすぅーっと、レンズに本当に吸い込まれました。
・・・始まり方と終わり方が凄く自然で。優しく○○○されたような感じ・・・』と
語っていたけれど、唇に指をあて首を傾げた顔、ギターを抱いてこちらを見つめる目、
マイクをあしらい、ギターを片手に、どれもとても瑞々しい吉井が息づいている。
吉井のインタヴューの後に載せられていた鋤田正義氏のインタヴューで
『自然に出てくる」その人自身の魅力、華というのかな、そういうものが一番美しい』のだと、
デヴィッド・ボウイマーク・ボランを撮った時の話と共に
『吉井さんにも感じましたけど』と仰って下さった事が、本当に誇らしく嬉しく思った。
吉井自身にとっても素晴らしい経験だったろう。
インタヴュー内容も、「吉井和哉」の原点をしっかり見据えるに至った覚悟と
自信が感じられて、流石にこの表情に表れているのだと感じた。
「BEAUTIFUL」という普遍の愛を歌えるようになったのは、
THE YELLOW MONKEYの休止、YOSHII LOVINSONとしての活動と葛藤、
正式解散・・・ここ何年かの吉井和哉の過ごして来た時間の濃さゆえだと思う。
お母様に「(車を飛ばして)生まれて初めて
文句を言いに行った」というエピソードは、ちょっとグッと来てしまった。
「心が晴れた」と仰っているけれど、
吉井自身だけでなくお母様にとっても、とても良かったと思う。
『気持ちは思っているだけではなく、ちゃんと言葉にして伝えなければ』
選んで来たのは自分自身・・・だから何が起ころうときちんと受け止める
・・・それが「愛」。
ある愛の詩」じゃないけれど「愛とは決して後悔しないこと」なんだよね。
私自身の愛はどこにあるのやら。