ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

「BELIEVE」サビの印象

着うたとPodcastで「BELIEVE」の一部分を聴いた。
“振り向いても 後ろには 通り過ぎた 景色があるだけ”
この部分が深く心に残った。
先週私は、また一つ歳を取り、来し方行く末を思う事が多くなっていたものだから。
吉井和哉は、「WEEKENDER」で“振り向けば道になる”って歌ったけれど、
私が今振り返って見える景色は、ほの暗い森でしかない。
開けた道なんて見えない。沢山生きて来たのになあ。
他人と比べるなんて全然意味のない事だと判っているけれど、
私の人生決して順風満帆じゃなかったし起伏の多い道のりだったと思う。
吉井和哉の生きて来た景色は、
“風の中 花吹雪 舞うように 思い出が 満開”と歌われるように
鮮やかな色彩に満ちた景色なのだろう。
対して私の景色は、木枯らしの舞うモノクロームの景色の中で
枯葉が風に舞っているようなものだ。

“人は皆 星になる その訳は その時判る”
こんな私でも、星に為れる日は来るのだろうか。
人が命を終える時、“あの人は星になった”というけれど、
人は死んだら星になるのだろうか。
全く反する考えだろうが、私は、誰でもこの世に生まれ出ずる時に
「星」として誕生するように感じている。
この宇宙に「星」として生を受け、それぞれ授かった命を燃やして、
寿命が尽きるその時に「超新星爆発」みたいに最後の美しい光を灯して、
そしてまた次の新しい「星」の誕生へと「命」を繋いでいく。

“出逢いと別れの中で 人は強くなる”
私もこれまでの人生の岐点で数多くの人々と出逢いそして別れを
経て来た。それらは全て自分自身が選び取って来た人生だ。
何を得、そして何を喪って来たろうか。
「強くなりたい」よりもまず、私は、優しくなりたい。
もっと皆の「いのち」を大切に出来る優しさを得たい。
今はモノクロームだと感じている過去の景色も、
いつかどこかの岐点に辿り着いて、色彩を纏う時が来るのだろうと思う。


「BELIEVE」のPVが完成したそうだ。
スタッフブログで、いち早くヤフー動画へ配信される予定とのことなので
実に嬉しい。