ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

11月30日吉井和哉 石川厚生年金会館LIVE

石川厚生年金会館LIVEへ行って来た。
座席が扇状でとても見やすいホールで、今回3回見に行けるうちで
一番良い座席だった。
福岡で嵩張るからと購入を見送ったパーカーとブランケット、
ついでに煩悩飴をGETしてホッとしたところ
でラビットさんに見つけて頂く。
恥ずかしながら画像送っておいて良かった。
同好の士、そして同郷ということで、初対面とは思えない程、
打ち解けさせて貰った。LIVE前そしてLIVE後の興奮と感動を
分かち合えて本当に良かった。
また一つ素晴らしい出逢いを経験しました。感謝です!

石川では、直前までTV CMを遣っていたという事を聞き、客の入りを
相当心配していたけれど、確かにホールの上部何列かは空いていたけれど、
思いの他男性客が多くて、観客のノリは良かったと思う。
KREVAさんのオープニングであったまって来て、
電飾を背にポーズを決めた吉井和哉の登場シーンは、
やっぱり惚れ惚れする格好良さだ。
大きめボタンが並んだ赤ジャケ、黒のラメシャツ、黒パンツ、
左手にラメ白手袋、サングラス。
本人、「キャプテンハーロック」って仰ってたけど♪
エマさんのサングラス姿がもう本当に決まってて、目を奪われた。
「I WANT YOU I NEED YOU 」のフリが楽しい。
「HOLD ME TIGHT」の「おにぎり」が可愛くてエロくって好きだ。
『10年振りの金沢です。良い町ですね。着物着て歩きたく為ります。』
98年のパンチドランカーツアーで石川厚生年金会館と
石川産業展示館に来てるよ?
そして2000のPOP HILLにも出場してるけど。
まあ、とにかく凄い久し振りです。
来てくれてありがとう。
着物と言えば「音楽と人」に載ったお茶屋さん(懐華楼)でのフォトは、
凄い雰囲気あって良かった。
是非、艶やかなお着物着て加賀格子のひがし茶屋街なぞを歩いて頂きたい。

沖縄レポで吉井の声の調子が良くないと聞き、気掛かりだった。
序盤ではそれほど気に為らなかったが、や
はり音程を低く変えて歌ったりはしていた。
中盤からは、かなり声も掠れて辛そうだった。
けれど「LONELY」や「CALL ME」などしっとり歌い上げるバラードでは、
吉井は、ハスキーボイスで一層心を込めてこちらへ届けようとする
その歌声は、いつもより更に説得力があるように私には聴こえた。
「Paint It Black 」最高だ。
そして続いて奏でられたイントロは、「Ziggy Stardust」!
これが来るとは、予想もしていなかったので歓喜の坩堝だった。
日替わり曲は、掲示板で皆さんと予想していた「BURN」。
情念を全噴出させて赤く紅く燃えた。

日替わりで面白い事を言うらしいMCコーナーは、金沢のホテルのお話。
『LIVE前日ホテルに泊まってお風呂入ってさあ寝ようとすると、
天井がカタカタカタカタカタ・・・・・・。
超こえ〜〜〜〜。上にエマがいるのかと思いました。』←何故?(笑)
『でもエマは違うホテルでした。・・・・・・お化けです。
部屋にお化けが・・・・・・。
古い町なのでお化けも千人も2千人もいてもおかしくない。』
とかいうような事を仰ってた。

「バラ色の日々」前のメンバー紹介では、吉井は、「愁くん」「淳悟くん」と名前で呼ばせようとする。
何だか色々大変だそうなバーニーには
「正くんと呼んで」とか言ってたけど、
やっぱり「バーニー」じゃなきゃ。
思いっきり「バーニー!」と叫んでおいた。
エマさんには、『エマは前の呼び方。
「英(ひで)ちゃんって呼んで。』と。
違和感あり捲りです。「エマ〜〜〜♪」と力いっぱいコールしました。
LIVE後の感想でも話し合ったけれど、昨日のLIVEでは、
エマさんのオーラをビシバシ感じた。
ステージ際に出て来てギターソロを弾き捲る華麗な姿、
後方でちょっとご自身の世界に入っちゃったかのような
陶酔っぽいお顔でギター揺らす姿、
今回エマも良く見える席だったから、より一層魅力的だった。
特に感じたのは、「BURN」だ。
THE YELLOW MONKEYを代表するようなヒット曲、
そしてあの98年〜99年のパンチドランカーツアーで
華々しく演奏されたこの曲を今また体感出来る日が来ようとは。
「3.10ファイナル」を彷彿とさせるような吉井のビジュアルから
一瞬時間を遡ったような感触を覚えた。
(3.10DVDで見られた、あのアンテナみたいに2本立っている
髪のハネまで再現していて笑った。)
けれど、あの当時の吉井和哉からは、艶かしさと妖しさを
多く感じていたけれど
2006年初冬の彼は、よりしなやかにしたたかに逞しい
大人の男の色香を感じた。
耳に馴染んだあのエマのギターソロは、THE YELLOW MONKEYの「
エマ再来!」かと驚喜した。
いやそれ以上だった。
もっとその先に進化した懐の大きな包容力を魅せつける
ギタリストエマの華を感じた。
本当に凄い事だと思う。
聴かせて魅せてくれてありがとう!
「FINAL COUNTDOWN 」では、左右の花道端まで行って
ファンサービス頑張る吉井。
福岡初日の素晴らしいLIVEと比較して正直、
声の調子は良くなかったけれど、
それでも1曲ごとの表現力・パフォーマンス・余裕・サービス精神は、
LIVEを積み上げて来た昨日石川公演が勝っていたように私には思えた。
バーニーの美しいギターの音色に重なる「恋の花」の真摯な祈りの歌声。
客席から「誰?」の声にガックリ崩折れる吉井の姿が
最高に愉快だったモノマネMCの後に
奏でられた「パール」の煌き。
『新しい出逢いがあればそれと同じくらい新しい別れがあるのだと。
それでも、明るく前向きに毎日遣って行こうと思います。』
(記憶がかなり飛んでいるので、吉井のMCはかなり曖昧です。
ニュアンスで捉えて欲しいです。)
「BELIEVE」の歌の意味を噛み締めつつ吉井の歌声と
バンドの音を胸に刻んだ。
私の「吉井和哉史」に深く位置づけられる一夜になったLIVEだった。