ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

春の宵に

Disc-2のインタヴューの中で吉井が
『曲がり道がありますよねえ、人生には必ず。』と言った言葉が
妙に頭に残っている。
『自分の直感を信じたい。・・・ちゃんと愛があれば、
離れなきゃいけない人とは、離れなきゃいけない。』って。
『失敗しても良いの別に。それは失敗じゃないから。
自分で選んでやって決めた事だから。』ときっぱり言い切った
穏やかな強さにグッと来た。
この人は、人生の曲がり道でたとえ一旦困難な方向へ進んだとしても、
きっと本能の力と嗅覚と精神力を総動員して本来目指すべき方向へ
進む事が出来るんだろうと思った。
回り道をしたとしても悪路を行く事になったとしても
誰の所為にもせずに、全て自分の責任と胸を張って。

「THANK YOU YOSHII KAZUYA Live At Budokan」DVDを見終わって、
“ああ、やっぱりこれって一つの時代が終わったって事なんだよなあ。”と、
THE YELLOW MONKEYというバンド、ボィンマン事務所、そして
吉井和哉、エマ、ヒーセ、アニーのそれぞれの現在を考えたら、
またもや私は、“ひとつ曲り角 ひとつ間違えて 迷い道くねくね”だ。
吉井は『残りの人生を悔いのないように』と語っていたけれど、
尚更残り少ない私の人生が迷ってばかりじゃ淋し過ぎる。
『(THE YELLOW MONKEYを)いつまでも待ってる』って迷惑でしかないのかな。
判っていても諦めきれないのです。
忘れたくない。春は心ざわめいて好きじゃない。