ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

映画「GOAL!2」

映画「GOAL!2」を見て来た。
スペインの銀河系軍団レアル・マドリードに移籍した
サンディエゴが一躍世間の注目と富を得て高級車を乗り回す
生活を手に入れるが、離れて暮らす恋人ロズとの間は、
次第にぎくしゃくし始め、自身の怪我や生き別れた母親や
腹違いの弟の出現により、厳しい局面を迎える。
けれどその挫折を乗り越えた時サンディエゴは、
一回り一人の選手として人間として成長していた・・・
若い恋人達の姿、親子・兄弟の情、そして第一線で戦う
プロ選手の厳しさというものがとても判り易く描かれていた。
私は、主人公のサンディエゴよりも、引退後の生活設計をし損なったり、
顔のしわを気にしてコンシーラーやパックをしたりしているガバンの
人間臭さに心惹かれた。
勝戦でサンディエゴとガバンとが共にプレーする姿は良かったなあ。

エンディングで「WINNER」が流れ始めた時、
想像していたよりもずっと深く力強く、吉井和哉の歌が心に響いて来て、
“泣いたりした今日を忘れずに
 本当の敵は自分の中にいる”

“走れ止まらずに こらえるんだWINNER”では、
涙ぐんでしまった。

「WINNER」を初めて聴いた時、確かに良い歌だけれど、
この優しい「応援歌」は吉井和哉じゃなきゃ歌えない歌だろうか、
「応援歌」を歌う歌い手は他に沢山いるだろうけれど、
吉井和哉じゃなきゃ歌えない曲があるだろうに、等と感じた自分がいた。
けれど今日スクリーンに響き渡る「WINNER」を聴きながら、
サッカーを題材にした映画ではあるけれど、
男と女の愛、富と名声、誘惑、母と子の情、友情、
そして自分の人生を切り開く試練というテーマは、
普遍なのだろうと思った。
声の綺麗な人は他に沢山いるだろうし、音程のしっかりした歌の上手い人も
他にいる。ごめんなさい(汗)
けれど、この声でこの音でこの詞で他の誰よりも私の心に響いて来るのは、
吉井和哉だ。
そういう至極当たり前の事を再確認出来た1日だった。
そして、THE YELLOW MONKEY吉井和哉にまだ触れた事のない人達にも
この「GOAL!2」の主題歌「WINNER」が吉井和哉への第一歩に為ってくれたら
それはとても素敵な事なのだと、今日それを理解出来て良かった。