ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ハミングバード

9月5日 発売予定「Hummingbird in Forest of Space 」というタイトルが
気に為って堪らない。
Hummingbird=ハチドリは、ナスカの地上絵にも描かれたほど
古代ペルー・ナスカ文化の人々に人と神々(コンドル)交流の使いとして
親しまれた鳥なのだそうだ。
アメリカ先住民の神話の中で、ハチドリは美・調和・喜びを表す誠実な鳥と
捉えられていたのだという。
ハチドリの羽には、魔術的な特性が宿っていて、
アステカ族の戦争の神ユイツィロポチトリとマヤ族の神ケツァルコアトルは、
ともにこのハチドリの羽を身につけたのだそうだ。
古くから霊力を持つと考えられて来たハチドリは、
今でも中央アメリカの人々の間では、愛を得るまじないに効くといって、
珍重しているらしい。
アマゾンに伝わる『ハチドリのひとしずく』という話がある事を知った。
(アマゾンの森が燃えて、他の動物たちが我先に皆逃げ出した時、
小さなハチドリだけが何度もくちばしで水を運んだ。
「ただ私が出来ることをしているだけです。」って。)
この「森」は、「Forest of Space」に繋がっているのかな。

ツアータイトルの「吉井和哉 GENIUS INDIAN TOUR 2007」の
「GENIUS INDIAN」からも、2004.3.8付のYOSHII LOVINSONのコラム
『“鳥葬”と“インディアン居住区の白頭鷲”と“ハミングバード”』の
話を思い出した。
「Hummingbird in Forest of Space」というのは、
(ボインマンを卒業して)
正真正銘ソロとしての道を進もうとしている
吉井和哉自身の姿にも繋がっているようにも思えた。