ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

Psyche neuron

『音楽はあらゆる芸術をつかさどる。そればかりではない。
生命原理と創造性の本質にも通じているのだ。
私たちはみな楽器であり、音楽家である。
脳の中では、常に交響曲のような働きが起こっている。
耳をすませば、世界を満たす豊穣な旋律が聴こえて
くるだろう。そして人生とは、自分だけのハーモニーを
奏でることなのだ。』茂木健一郎「すべては音楽から生まれる」

「Dragon head Miracle tour 2008」広島初日から早10日、
吉井和哉は、松山、新潟そして今日からは、ZEPPツアーが始り、
今夜が札幌2DAYSの1日目だ。
自分が体感した広島LIVEでのツアー幕開けが大変素晴らしいもので
あったから余計に、このツアーがどんどん凄まじいパワーを集めて
どんなにか大きなミラクルLIVEに育っているのかと思うと、
その「生」の姿を自分が目に出来ない事を
淋しく辛く感じるように為っていた。
けれど今日、この茂木健一郎著「すべては音楽から生まれる
(脳とシューベルト)」に出会って、メカラウロコが落ちた。
昨年12月28日の武道館LIVEで、そして先週の広島LIVEで、
私が吉井和哉が作り出したLIVEに感動し興奮したあのひと時、
あれは『私自身が鳴っていた』に違いない。
『本当にすばらしい演奏に接すると、その体験の記憶は
一生残る。そればかりではない。鮮烈な記憶は、育ち続けるのだ。』
記憶が薄れていくのではなく、実際は脳の中で、
その記憶を核に感受性のインフラが張り巡らされて、そうして
私たちは、創造的な存在となっていくのだそうだ。
「RomantistTaste」の歌詞に
“虹の出るマシンガンと声を出してカンヴァセイション―Psyche neuron”
がある。
脳内の一千億のニューロン神経細胞)の活動というシンフォニーを
奏でるのは、私たちが『耳をすまし』『外界の音を聴きながら、
同時に、自分の内面に耳をすませ』『〈私〉自身の思考と感動を』
見つめる行為なのだろう。
私のニューロンを活性化してくれるのは、吉井和哉の音楽だ。   
生きているから吉井和哉の音楽に「耳をすます」事が出来る。
一回ごとのLIVEに「生きている」事を確かめに出掛ける。
そして一生残り続ける思い出を創り上げて行く!


シンフォニーで「真珠色の革命時代」を連想しちゃったけれど、
実際歌詞に“シンフォニーは野性を駆きたてるメロディーで”と
出てくるのは、「嘆くなり我が夜のFantasy」なんだね。
私の『絶対的な座標軸―「喜びや美の基準」』は、
吉井和哉によって培われたものだと思う。
この座標軸が狂うことなどあり得ないと言い切れる自信と誇りを
持ち続ける限り、私も自ら光を発することが出来る。
その光源が「吉井和哉の音楽」だ。