ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ダ・ヴィンチ3月号「吉井和哉が語る、波乱に半生と家族への思い」

『ロックスターの人生は美しいのか?悲しいのか?
デビューから15年を経て、ザ・イエロー・モンキー〜
ソロ活動を通じて多くの熱狂と感動を私たちに
与え続けてきた吉井和哉。今や日本で数少ない
「ロックスター」と呼ばれる男が、初の自伝を刊行し、
その波乱に満ちた人生を赤裸々に語り下ろした。
幼い頃に父の死を体験し、母親への満たされぬ想いを
抱えた彼は、大人になって自分自身が妻や子を持った時、
どのような「家族」を求めたのか?
父親であると同時に表現者としての運命を背負った彼には
どのような葛藤があったのか?
初の自伝『失われた愛を求めて』を通して、
吉井和哉の考える「家族の形」を読み解いていく。
『愛されたい子供から愛を与える人へ』

大きく書かれている。
けれど私は、吉井和哉自伝を読み終わって、
吉井和哉はやはり「愛されたい人」なのだと
そう思った。
確かに色々な葛藤を経て、「与える愛」も大きくなったろうけれど、
まだまだ「求める愛」の大きな人なのだろうと感じている。
失礼な事を言うようだが、吉井和哉
「愛を与える大人」に成り切って仕舞うなんてつまらない。
吉井和哉は、永遠に少年から大人の男へと成長し続けていて欲しい。
このインタヴューを読んで改めて思ったのは、
昨年暮れに自伝を読み終えた直後に感じたように
「この自伝は、家族へのI LOVE YOUなのだ。」という事だ。
『過去のことは過去のこととして、もう浄化してるし、
人間として尊敬し合えてるし。・・・やっぱり少し離れてみた
ことによって、お互い自分の悪い部分を見つめなおしたし、
子供も成長しました。』
『自由奔放な親が、代々、子供によって自分が成長していくという、
そういう本』だそうだ。
発売当初は、「こんな赤裸々な本出しちゃって、身勝手な男だなあ〜。」とも
思っていたけれど、『まあ、でも幸せだし。やっぱり相手が
幸せだってことが一番幸せだし。一応みんな幸せだと言ってくれてるし、
いいかなあって(笑)』だそうなので、
当人達が幸せならそれ以上何も言うことありません。
どうぞその幸せをお大事に♪

翻って私自身はどうだろう?
子供三人育ててるんだけどなあ。お互い自立してないなあ。
「愛されたかった子供」だったから、「愛を注ぐ親」像に
囚われ過ぎた」のかも知れない。
子供たちから「愛される」事を求め過ぎて、縛っているのかも。
大人って何かな。「愛する」って難しいねえ、吉井さん。