ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

THE HIST0RY OF THE FUJI ROCK FESTIVAL【FUJIROCKERS―フジロッカーズ】
フジ・ロックの11年の歴史を語る上で欠かせない主要アーティスト
(洋邦100組ほど予定)のライヴ映像を織り交ぜた、
ムービー仕様の2枚組DVDが7月下旬発売予定だそうだ。
あの「伝説の」第一回フジロックでのTHE YELLOW MONKEYが収められる事を願う。
当時の、特に洋楽ファンからのTHE YELLOW MONKEYバッシングは、本当に酷かった。
THE YELLOW MONKEYというバンド自体に対してもだったし、
フェスでのモンキーファンに対しても、厳しい批判が出ていた。
けれどwowowで放送された映像を見る限りでは、そりゃあ吉井和哉はちょっと
というか相当リキ入り捲って若干カラ回ってるなあとは見えたけれども
鬼気迫る緊迫感、激しい雨風と凄まじい状況になっているオーディエンス達と
真っ向勝負を挑もうとしているメンバー達、重圧を一身に背負うかの如く
奮闘するフロントマン吉井和哉の姿は、強く輝いていた。
私は、このTHE YELLOW MONKEYの映像を、当時このLIVEを実際に見た訳でもないのに、
ただ雑誌やネット上の記事や評判だけを鵜呑みにして、今だに
フジロックでのTHE YELLOW MONKEYを批判し続けている人達に見て欲しい。
当日のTHE YELLOW MONKEYセットリストは、
SUCK OF LIFE
A HENな飴玉
SEE-SAW GIRL
TVのシンガー
紫の空
RED LIGHT
天国旅行
BURN
LOVE LOVE SHOW
悲しきASIAN BOY
だったそうだ。
自伝に『変な話、あのフジロックの挫折感で、解散しちゃったようなもんだから。
解散の理由の何%かは……。』と書かれていて、
吉井和哉の受けた傷は、そこまで深かったのかと改めて思い知った。
『自分たちとしてはフジロックにふさわしい洋楽的な楽曲を並べて
演奏したにもかかわらず、伝わらない厳しいライヴだった。』
「SUCK OF LIFE」で始まって「A HENな飴玉」に繋がり、
「TVのシンガー」「紫の空」「RED LIGHT」「「天国旅行」だなんて
私なら狂喜乱舞だけれど、嵐の中だもんねえ。
体温奪われて遭難しそうになってる聴衆には、きつかったろう。
当日の天候や状況を適切に判断してセットリストの変更を上手く
ジャッジ出来てれば良かったのにね。
実際、このフジロック後にイギリスへ渡って行ったアストリアでのLIVEは、
フジロックと全く同じセットリストで盛り上がったそうだから。
97年は、「楽園」「LOVE LOVE SHOW」「BURN」のヒットで
凄い勢いでファンが拡大した時期だから、これまでスタンディングのLIVE経験のない、
まして野外ライブも厳しいモッシュゾーンも想像も出来ないようなファンの子達も
多かったのだろう。
諸々タイミングが悪かったと言えると思う。本当に残念だ。
スタンディングLIVEに慣れた今だったらきっと大丈夫だと思うよ。
だから、吉井和哉としてフジロックへ出るべきだ。
オファーを待っているんではなくて、自分から売り込んで下さい。
リベンジ果たして下さい。
THE YELLOW MONKEYに課せられた呪縛を解いてやって欲しい。