ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

雨音は・・・

菊地英昭ファンの友人が、『雨音はエマの調べ』と語っていた。
吉井和哉ファンとしては、『雨音は吉井和哉の調べ』と
いうべきだろう。というか真っ先に思い浮かぶのは、
二人の共作「THIS IS FOR YOU」だ。
“In the rainy day 降り続く雨の夜にちぎれても”
THE YELLOW MONKEYの「雨の曲」の中では、最高に好きだ。
雨を歌った曲は、本当に多い。
アンニュイの極み「DONNA」、切なさが沁みる「HARD RAIN」、
恋の炎が燃え尽きる間際の危うさがゾクリと来る「ピリオドの雨」、
嵐の坂道を転げまろびながらも「性と生」の灯を掲げ歩んで行く
人生の歌「エヴリディ」、日常の鬱積も何もかもを発散させる「甘い経験」、
“雨の中を何も見えずに走るのは とても深く生かされるのを感じたような”と
歌う「バラ色の日々」。
「花吹雪」では、
“雨上がりのアスファルトがキライになりそうなエロティックな香り”という
非常に印象的な歌詞もあった。
ソロになってからの「雨」の歌では、
ダントツに「SWEET CANDY RAIN」だ。
まぼろし
 Sweet candy rain は止み
 救いだった神にすらもう
 Say goodbye
 Say goodbye say
 もう誰のせいにもしないって”

「雨雲」でも感じたけれど、
吉井和哉にとって雨とは、身体に纏った余計な鎧を
洗い流す禊の雨であったり、潤いを与えてくれる
慈雨でもあったりするのかも知れないと思った。
もうすぐ雨の季節だね。