ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

分水嶺

残念ながら「CUT8月号」は、来週にならないと手に入らなさそうだ。
ネタばれは全然気にしないどころか大歓迎な性質なので、
昼過ぎにモバBBSの反応を楽しみに行ってみて、
大変な状況が目に飛び込んで来た。
前にも一度見た事がある人が何度も
吉井和哉への恨み事を書き連ねていた。
『引退して下さい。』と。
吉井和哉自伝」を読んで、何かが壊れて仕舞ったのだろうか。
もの凄い負のオーラに満ちた呪詛の言葉を繰り返していた。
アーティストの公式ページで、あのような書き込みをするなんて、
一体何故そんな事になってしまったのだろう。
吉井和哉というROCK STARを好きになり過ぎたのだろうか。
どこで一線を越えて仕舞ったのだろう。
分水嶺」というものを考えた。
普通のファンと熱烈なファンと
害を及ぼすまでに情念が膨らみ過ぎたファン。
山脈の稜線であれば、「分水嶺」は、まだ判り易いだろう。
けれど、「分水嶺」の中には、一見普通の水田に見えているのに、
実際は、水中で、東西に分かれる「分水嶺」もあるのだそうだ。
重大な岐路が思いがけない身近な場所でひっそりと、しかし厳然と
存在しているのだ。
私自身、普通の真っ当なファンだというつもりはない。
こうやってファンサイトを作り、思いの丈を書き募るブログを
長年続けている「痛〜い」部類のファンだ。
それでも、好きという気持ちを「怨念」に変えたくないよね。
好きで応援した日々を、自分を自分で、否定したくは、ないよね。
綺麗事をいう積りはないけれど、
自分で自分を傷つけ苦しんでいる彼女(達)の痛みが
早く癒えたらと願う。
公式サイトで、ああいう激しいものをも含めた夥しい感情の渦を
受け止め続けている吉井和哉という人の重圧は、
どれ程のものかと思う。
吉井和哉の目指すより良い音楽への創作活動を
応援し見守り、出来ることなら支えと為れる様な、
そういうファンでありたい。