ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ハビタブルプラネット 生命を育む惑星

吉井和哉インタヴュー
有賀幹夫氏撮影のモノクロフォトの吉井和哉が滅茶苦茶格好イイ。
共同プロデュースでエンジニアのジョー・バレシとやれたことが大きかった。
『音楽的な波長も合うし、僕の中にあるブリティッシュな部分も
謡曲の部分も理解してくれるので安心感があった
新作の特徴・・・バンドサウンドにこだわった。
歌とギターは吉井和哉、ベースはクリス・チェイニー、ドラムはジョシュ・フリーズ、
曲によってキーボードやギターが加わるという固定したメンバーでのレコーディング』
『バンドという形をしっかり見つけていかないと、先に進んで行けない。
バンドというものについて再認識した』

2曲目のフロリダに“アメリカで本当のロックが鳴っちゃったんだよ”
という歌詞があるそうだが、
ソロになってから《右往左往して試行錯誤しながら》
《一時期は嫌いだった自分の歌い方の癖、バンド時代によくやってた歌い方も
芯を持ちながらできるようになった》
年末の武道館にEMMA(菊地英昭)が出たことについて
《武道館での一番の目玉は『CREEP』『天国旅行』『シュレッダー』と言う流れで、
ここを表現するにはEMMAがいないと無理だった。・・・
イエローモンキーの情で一緒にやったわけではなく、
普通に必要なミュージシャンとして出て貰った。》

ソロになってから吉井和哉の口から初めて「何故EMMAを」の訳を聞けた!
「VOLT」収録の各作品についても、少しずつ語られているのだけれど、
それぞれ興味深い言葉が載せられている。
発売まで、まだ1か月もあるなんて辛過ぎる。
本当に焦らし過ぎなんだから(笑)
吉井武道館で披露してくれた『SNOW』についての言葉が深く心に残った。
《『SNOW』の歌詞は当初、若い頃の自分の恋愛を思い出して書いてたが
人は結局、同じ生まれ変わりの人としか出会わないのかもしれないなって思って》
《人間の魂ってどこにあるんだろうと考えながら》
《この2曲(「ビルマニア」と「SNOW」)は、自分の中で繋がってる。
地球が凍ってた時代があって、スノーボールアースというのだが、
その氷を溶かしたのが地球自らのマグマだった。噴火して溶かした。
そうやって凍ったり噴火したりして、地球も生まれ変わっている。
人間も同じじゃないかと思った。人間関係も文明も繰り返していく。
大昔、ビルが立っていたかもしれないけれど、またゼロに戻っていく。
そこが今回のアルバムのテーマ。》
だと吉井和哉は、述べている。
スノーボールアースの氷を溶かすのは、内面のエネルギー、
ボルテージだってことで『VOLT』にした。思い付きで付けたけど、
Vで5枚目だからちょうど良かったかな》

昨日この別冊カドカワを読まれたお友達から、
この「スノーボールアース」というキーワードを教えて貰って、
自分なりに色々考えていた。
まずこのスノーボール現象というものは、
約23億年前と8〜6億年前、銀河の内部で無数の恒星の誕生と死滅が起き、
大量の宇宙線が地球に降り注いだ。
その為地球上の雲の量が急増し寒冷化が起こり、
地球はすべてが凍結されていたというものなのだそうだ。
大量に降り注いだ宇宙線は雲量を増大させるばかりでなく、
生物の遺伝子の突然変異を進め、約20億年前に起こった真核生物の誕生や
約5億5千年前のカンブリア紀の進化の爆発の起因になったのではと
考えられているのだという。
スノーボールアースは一気に凍り、そして一気に溶けたらしい。
溶けて生まれてまた凍って・・・
地球が生きている間中、私達の魂もずっとそうやって
繋がっていくのかもしれないね。
監督・吉井和哉が語る「ビルマニア」MVで、
《山田くんへのリクエストは「芹沢多摩雄でお願いします」》
だったというのが、非常に吉井和哉らしくて面白かった。
同じ遺伝子を感じただけのことはあるわね♪
山田孝之さんのコメントが、とっても情に溢れてて、益々好感が湧いた。
良い出逢いがあって良かったね!

《ストックがたくさんあって・・・ボツ曲も・・・記録されているんですが、
今だったら全然再生できるよっていう自信がある。
どんなガラクタでもピカピカにしてやるから来い!って(笑)》

この言葉が一番嬉しかった。
痺れました♪