- 出版社/メーカー: ロッキング・オン
- 発売日: 2009/03/31
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わかってる気がして、しょうがないんですけど』と
仰ってる渋谷陽一氏が「吉井和哉にとって
ロックとは何か?」という壮大なテーマで
吉井和哉が初めてロックと出逢った少年の日から、
THE YELLOW MONKEY結成前、結成後、そして
現在に至るまでの吉井和哉の音楽人生というものを、
「彼が何故そうなったのか、そうせざるをえなかったのか」を
本当に判り易いキーワードで浮かび上がらせて下さった。
編集後記で『ミュージシャンではなく僕が語ってしまい、
読者から、お前の話をききたいわけでじゃないと怒られる
パターン』があるが、『今回はどうだろうか』と気掛かりで
いらしゃるようだけれども、そんな心配は御無用です!
渋谷さんがこの『吉井和哉にとってのロックが鳴り響いた体験
=デビッド・ボウイ聴きながら、お化粧させられた時』
この『ヒラノくんちのロック』がどれだけ
吉井和哉という人間にとって大きな出来事だったのかを
吉井和哉自身が認識出来たのだと思う。
『自分の中で世界が壊れる感覚』
『吉井和哉の中にあるなにがしかのDNA、なにがしかの血が
解放された』この渋谷さんの言葉が
吉井和哉自身も気づいていなかった一番最初のTHE YELLOW MONKEY時の
「自己確認作業」の奥にあったものをあぶり出したのだろう。
カッティングの話もしているけれど、痛い。痛ましいけれど
当時の吉井和哉は、自分の頭の中の音楽をどう鳴らせばいいのか、
苦しみもがいていたのだろう。
『ここでやってる俺は本物じゃない』病は、一生の病気だろうね。
吉井和哉にとって「音楽が生存証明」「飢えたる魂を保障してくれるものがロック」!
「吉井和哉は、一生失われた愛を求め続ける」!
言い切ってくれちゃってますねえ。
渋谷さんも「ひとりSM状態」って仰ってる。
やっぱり吉井和哉マニアが思うところは一緒ですね♪
ずっとずっと「居場所」を求め探し続けて来た吉井和哉が
ようやくこの「VOLT」で、場所じゃない、自分で鳴らせるんじゃないかという
手ごたえを感じる事が出来た喜びの大きさをこのインタヴューで
改めて強く感じた。これは、祝福のアルバムなのだねえ。
それにしても、モバBBSにも書いて来たけれど
吉井和哉への「デビルマンの扉」を開けてくれた「ヒラノ」さんに
大感謝です!
次回作「ヒラノくんちのロック」に期待しちゃいます(*^_^*)