ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

bridge VOL.59 吉井和哉表紙巻頭インタヴュー

bridge (ブリッジ) 2009年 05月号 [雑誌]

bridge (ブリッジ) 2009年 05月号 [雑誌]

『最近は俺、吉井和哉より吉井和哉のことを
わかってる気がして、しょうがないんですけど』と
仰ってる渋谷陽一氏が「吉井和哉にとって
ロックとは何か?」という壮大なテーマで
吉井和哉が初めてロックと出逢った少年の日から、
THE YELLOW MONKEY結成前、結成後、そして
現在に至るまでの吉井和哉の音楽人生というものを、
「彼が何故そうなったのか、そうせざるをえなかったのか」を
本当に判り易いキーワードで浮かび上がらせて下さった。
編集後記で『ミュージシャンではなく僕が語ってしまい、
読者から、お前の話をききたいわけでじゃないと怒られる
パターン』があるが、『今回はどうだろうか』と気掛かりで
いらしゃるようだけれども、そんな心配は御無用です!
渋谷さんがこの『吉井和哉にとってのロックが鳴り響いた体験
デビッド・ボウイ聴きながら、お化粧させられた時』
この『ヒラノくんちのロック』がどれだけ
吉井和哉という人間にとって大きな出来事だったのかを
吉井和哉自身が認識出来たのだと思う。
『自分の中で世界が壊れる感覚』
吉井和哉の中にあるなにがしかのDNA、なにがしかの血が
解放された』この渋谷さんの言葉が
吉井和哉自身も気づいていなかった一番最初のTHE YELLOW MONKEY時の
「自己確認作業」の奥にあったものをあぶり出したのだろう。
カッティングの話もしているけれど、痛い。痛ましいけれど
当時の吉井和哉は、自分の頭の中の音楽をどう鳴らせばいいのか、
苦しみもがいていたのだろう。
『ここでやってる俺は本物じゃない』病は、一生の病気だろうね。
吉井和哉にとって「音楽が生存証明」「飢えたる魂を保障してくれるものがロック」!
吉井和哉は、一生失われた愛を求め続ける」!
言い切ってくれちゃってますねえ。
渋谷さんも「ひとりSM状態」って仰ってる。
やっぱり吉井和哉マニアが思うところは一緒ですね♪
ずっとずっと「居場所」を求め探し続けて来た吉井和哉
ようやくこの「VOLT」で、場所じゃない、自分で鳴らせるんじゃないかという
手ごたえを感じる事が出来た喜びの大きさをこのインタヴューで
改めて強く感じた。これは、祝福のアルバムなのだねえ。
それにしても、モバBBSにも書いて来たけれど
吉井和哉への「デビルマンの扉」を開けてくれた「ヒラノ」さんに
大感謝です!
次回作「ヒラノくんちのロック」に期待しちゃいます(*^_^*)