ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

Self Portrait

吉井和哉宇宙一周旅行ツアーに
竹本健一さんがコーラスで参加されるそうだ。
ミニアルバム「SelfPortrait」発売中だということで、
早速取り寄せた。
全ての作詞・作曲・キーボード・プログラミング・
プロデュース&ミキシングまで、一人で為さっているのだそうだ。
MySpaceで試聴した時にすぐ感じたことだけれど、
竹本健一さんの声は、柔らかく深みがあってとても響きが良い。
曲は、ジャズ?ボサノバ?何かそういうフレーバーを感じた。
印象深かったのは、「Moshimo」「Someday Somewhere」
「Self Portrait」のアコースティックヴァージョンが
本当に格好良くって痺れた。
「Self Portrait」の歌詞
“新しい真っ白な
 キャンバスなんて必要ないさ
 重ねた色思い出が
 君を形づくっている”

“描けるさ 二人なら”
優しく深く沁みた。

この方がどういう風に吉井和哉のヴォーカルに絡んでくるのだろう?
もうお一人女性コーラスも加わるそうだけれど、
「VOLT」の曲やLOVINSONや吉井和哉ソロ、
そしてTHE YELLOW MONKEY時代の曲からもセットリストに加わっているのだろうか、
ツアー開始まであと一週間、楽しみで堪らない。


・・・・
「Self Portrait」で連想したのは、友部正人の「誰も僕の絵を描けないだろう」だった。
誰も僕の絵を描けないだろう
あの娘はついにやっては来ないだろう
僕の失敗は僕のひき出しの中にしかない
この砂のような夜を君に見せてあげたいんだ
だからもう5時間もこの丸テーブルの前に
座りこんでいる

心臓かすめて通るはビルディングの直線
直線の嵐の中で人は気が狂うだろう
大女のスカートに男が丸呑みされるのを見たんだ
女は最後まで男を愛せないだろう
僕は死ぬまで道路になれないだろう
・・・・・・

ずっとずっと、重たい靴をはくんだ
歩いているのが僕にも良く分かるように
またいつか君のところへ帰ってゆく日が来たら
僕が渡った川や読み取った季節の名前を
地図のように広げて君に見せてあげるよ
・・・・・・

ビルマニア」プロモーションで吉井和哉
この友部正人の「誰も僕の絵を描けないだろう」を取り上げた事があった。
都会のビル群の孤独や狂気、闇を色濃く感じる歌だ。
これとは対照的に竹本健一さんの「Self Portrait」は、
愛する人を得た者のひたむきさと強さ、
光へ向かって歩いて行こうとする希望の力を感じた。
竹本健一さんの声が加わる事によって「ビルマニア」は、
どう響いてくるのだろうね。楽しみ♪