ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

ROCKIN’ON JAPAN「吉井和哉in沖縄」

先日、山崎洋一郎総☆編集長がチラ見せして下さった吉井和哉のフォトで
既に大期待していたけれど、このJAPAN8月号は、想像以上に素晴らしかった!
まず何といってもこの「STOP」の赤看板を背に頬杖をついてる
白いサングラス姿が最高にいかがわしくて良い。
この指のまあ何と美しいこと!唇の薄さ、下唇の窪み!
沖縄の明るい日差しが作り出す影の濃さまでもが美しい!

インタヴューの方も山崎氏がわざわざ沖縄まで飛んで
取材して下さったお陰で、本当に濃い内容だった。
「恋の花オリジナルヴァージョン」って、
この「宇宙一周旅行」ツアーの中で
ここまで重要な位置を占めていたんだね。
『自分の先祖とか、繰り返してる血みたいなものと
コラボレーションしてやりたい、っていうのが、自分が
ソロのミュージシャンとして表現することに対して
すごく重要な曲だったんだということが、やっててわかった』

山崎さんが『血のような曲だよね』と仰っていて、
私は、限定ライブ「SOUP OF THE DAY」や「39108」ツアーで
聴いたアコースティックヴァージョンの「恋の花」では、
可憐な恋の切なさ・美しさを感じていたけれど、
今回のこの「オリジナルヴァージョン」の方では、
いきなり
“枯れてほしい・・・死んでほしい・・・

 踏み潰したい恋の花 わざとらしく濡れないで

 あなたは心の角を削って 余った破片で私を刺した”
この『「恋の花」が心臓だった』のだねえ。
7月11日と7月12日の代々木第一体育館LIVEで
冒頭に吉井和哉が振袖を羽織って登場したのだという。
「アンティークショップで購入した大正時代のもの」らしい。
実際には、1曲目の「ノーパン」から始まって、次の2曲目かそこらで
着物を脱いだそうだけれど、私はその着物が黒地に鮮やかな赤の花模様で、
裾にも赤色があって長身の吉井和哉が身につけても
丈が長く見えたというのを聞いて、
明治から昭和初期まで婚礼衣装の主流だったという
「黒引き振袖」なのかも、と思った。
代々木LIVEの直前にモバBBSでお祖母様のお話をしていた。
「SNOW」で語っていた親戚のご夫婦のお話、生まれ変わっても
また、今は亡き愛する夫と結婚したいと息子である吉井和哉に語ったという
お母様のお話、血の滴るような幾多の恋愛を経験してきた自分自身の事、
連綿と続く命の流れ、全てが合わさって
今の吉井和哉が作られているのだというその象徴が
その黒振袖であり、「恋の花オリジナルヴァージョン」だったのかなあと
感じた。

インタヴューの最後に山崎さんが
『完全に始まりの季節っていう意識なんだね』と仰っているのが
つい先日、「FOUR SEASONS」の
“新しい予感新しい時代…”
“美しい希望の季節を”に震えていた私は、嬉しかった。
次の展開が楽しみです!
うだうだ暑苦しいファンで申し訳ないですが
吉井和哉の未来を信じています♪