ROMANTIST TASTE

この羽よりも軽いもの?

bridge2010年2月号

bridge (ブリッジ) 2010年 02月号 [雑誌]

bridge (ブリッジ) 2010年 02月号 [雑誌]

12月28日吉井武道館を最大限に楽しむために
昨夜の吉井和哉大阪城ホールLIVEについての情報収集は、
控えようと思っている。
なので今日届いたbridge吉井和哉×黒猫チェルシー対談は、
非常にありがたかった。
黒猫チェルシーは、先日発売されたTHE YELLOW MONKEY
トリビュート「THIS IS FOR YOU」で「パール」を
演奏していて、凄く良い感じだったから
この対談も楽しみにしていた。
平均年齢18.5歳!?
ほんとに吉井和哉の息子世代って言っても良い位だ。
『(THE YELLOW MONKEYを)テレビで初めて観たのは
小学生ぐらい』という澤君の発言に
『小学校きたぞー、遂に!』と
衝撃を受けている吉井和哉が面白かった♪
こんな年代差なのに、井上貴子氏が出題した
対談企画「血」「毒」「性」「死」をそれぞれ
イメージする音楽、そしてそこからうかがえる
それぞれのディープな音楽感というものが、
驚く程通じている部分があって、とても興味深かった。
こんなに若いのに「外道」や「村八分」を聴いてたり
するんだね。驚いた。
『音楽を、ジャンルとか、年代とかを気にせず聴いてる人は、
18歳でも、聴いてるんじゃないですか。』っていう発言は、
ちょっとメカラウロコというか、素直に格好イイと思った。
吉井和哉が「毒」で取り上げているのが
友川かずきの『ぜい肉な朝』だった。
ソロに為る前一年間くらい活動しなかった時期
『ずーっと聴いていた、友川かずきさんを』だそうだ。
『日本の音楽業界なんかっ!』『ぶっ壊してやるぅ!』
『もうやめてやるぅっ!』
そうだったのかぁ〜(笑)
友川かずきは、「生きてるって言ってみろ」の中で
“自分の家の前で立ち止まり、覚悟を決めてドアを押す、
地獄でもあるまいによ”
“淋しさ 優しさ 苦しさはこの世のせつないメロドラマ
屠殺場でもあるまいによ”と歌う。
あるインタヴューで、
『孤独とは自分だけの財産です。絶望が、孤独が足りない人間は薄っぺらい。
深い孤独と絶望、哀しみ。つらさの中に人生の花があるんじゃないかな。
それを薄めたり、放してはいけない。なぜなら、それは財産だから。』と
仰っているのを知った。
「激情」を歌う熱いマグマを孕んだこの人は、
厳しい優しい眼差しをたたえた包容力の大きな男の魅力に溢れている。
痺れるなあ。
吉井和哉の事を書くつもりが友川かずき賛美に為っちゃったわ。ごめんなさい(^_^;)
でもね、クリスマスイヴに「独り」を強調するかのような書き込みは、
「(弱さを垣間見せているようで)可愛い」とか「母性本能くすぐられる」とか
女性ファンの心を揺らすかもしれないけれど、
何だかちょっと今夜は、反発を覚えて仕舞った。
突き抜けて無いわ。
吉井至上主義の私にしては、珍しい。
ま、そんな夜もあるわ。


追記
吉井和哉がイメージする音楽》
『性』
マーヴィン・ゲイ “what's going On”

ホワッツ・ゴーイン・オン+2

ホワッツ・ゴーイン・オン+2

「金粉ショー」かあ。「11PM」!
吉井少年は、アレを見てたんだ!?
そりゃあ、その後の人格形成に多大な影響を及ぼす訳だね。
でもマーヴィン・ゲイが「金粉」っていう表現が何だか
判る気がする。エロイものね。煌びやかなエロスという感じ。

『毒』
友川かずき “ぜい肉な朝”

ぜい肉な朝

ぜい肉な朝

吉井和哉はこれを「毒」と捉えるのか。
“老いぼれとは肉のことではなく
 狂おしくさびついた感覚のこと”
私は、毒というより怖い位のピュアさ「魂の精度」をより感じるな。

『死』
ニック・ドレイク “PINK MOON”

ピンク・ムーン

ピンク・ムーン

繊細で怖くなって来る程に美しい曲達だ。危うい。
本栖湖の一番やばそうな心霊スポットで車を停め、
「ピンクムーン」を聴いて「リバーシブル」を
体験する吉井和哉!何というヘヴィーな修行だろうか。
良かったねえ、あっちの世界に逝って仕舞わないで(^_^;)

『血』ニコ アルバム「チェルシー・ガール」
1曲目“フェアレスト・オブ・ザ・シーズンズ”邦題「美しい季節」

チェルシー・ガール(紙ジャケット仕様)

チェルシー・ガール(紙ジャケット仕様)

『女性だから。いろんな意味で。いろんな血。』だそうだ。
これが良く判らない。
このジャケットからして素晴らしい!
成熟した女性の身体を流れる血?
ひと月毎に役目を終える命を育む細胞を洗い流し、
また新たに生まれ変わる女性の神秘性を感じる?
どうしようもなく“女”という業を背負う生々しさも
感じる?
もう少しじっくり聴き込まないといけないね♪